2025年、日本の地方選挙において異例ともいえる注目を集めている人物がいます。その名は徐浩予(じょ・こうよ)氏。中国・内モンゴル自治区出身の彼は、来日から約10年を経て日本へ帰化し、静岡県熱海市の市長選挙への出馬を表明しました。
この記事では、徐浩予氏とは何者なのか?その経歴から、帰化までの過程、そして熱海市長選にかける思いまでをわかりやすく紹介します。
◆ 徐浩予氏とは何者か?~経歴をざっくり紹介~
- 本名(旧):徐 浩予(じょ こうよ)
- 日本名 :須田 浩(すだ ひろし)
- 生年月日 :1993年4月12日
- 出身地 :中国・内モンゴル自治区
- 来日時期 :2015年
- 帰化時期 :2025年2〜3月頃
- 現住所 :静岡県熱海市
- 職業 :浩予合同会社 代表、大同党党首、熱海日中友好協会会長
中国で金融関係のビジネスを経験した後、文化的な憧れから日本へ渡った徐氏。彼は「川端康成の『伊豆の踊子』に心を打たれた」と語り、熱海に強い思い入れを持っているようです。来日当初は東京の語学学校で学び、その後は中国人観光客向けの事業を手がけていました。
◆ 熱海との出会いと災害を越えた決意
彼が熱海市に移住したのは2021年。伊豆の舞台でもあるこの街に魅了され、民泊ビジネスの拠点として新生活をスタートさせた直後、熱海で大規模な土石流災害が発生。
購入したばかりの物件が被災したにもかかわらず、彼は全国の在日中国人コミュニティと連携し、支援物資を被災地に届ける活動に奔走。その経験から「行政の不備を正したい」と思い立ち、政治の世界に足を踏み入れました。
◆ 帰化し、日本国籍を取得
「外国人が市長選に出られるのか?」という疑問の声も少なくありませんが、徐氏は2025年初頭に正式に帰化し、日本国籍を取得済み。これにより、立候補の資格を満たしています。
帰化とは、国籍そのものが変わることを意味します。つまり、彼はもう「外国人」ではなく、「日本人」として選挙に挑むのです。
この背景があるため、インターネット上では賛否両論が渦巻いています。
◆ マセラティに乗る?資金源に疑問の声も…
話題になっているのが、徐氏の愛車。なんと、超高級車・マセラティに乗っているとされ、X(旧Twitter)ではその写真も投稿されています。
一方で、彼の経営する「浩予合同会社」は主に輸入食品や物産品の販売を手がけていたものの、2025年1月に店舗営業は終了。現在はオンライン販売を続けているとのことですが、資金面には謎が多く、「後ろ盾があるのでは?」との声もちらほら。
とはいえ、政治活動に資金がかかるのは事実。車の派手さが必ずしも実力や信頼性に直結するわけではありませんが、選挙戦におけるイメージ戦略の一環と見られても不思議ではありません。
◆ 政策ビジョンは?“熱海再生”を掲げる
徐氏は自身が設立した政治団体「大同党」の党首として、以下のような政策を提唱しています:
- 熱海の観光・商業復興
- 土石流被災地のインフラ整備と再建支援
- 高齢者の医療費無償化
- 給食費・大学までの学費無償化
- 外国人や障がい者への就労支援
- 子育て家庭・シングルマザー支援
教育や福祉に手厚い政策内容で、“弱者へのまなざし”が感じられます。
ただし、一部では「理想論に偏りすぎでは?」という指摘もあり、財源や実現可能性についても今後問われていくでしょう。
◆ 賛否両論、それでも突き進む理由
SNSでは、「日本人のための市政を外国出身者が担っていいのか?」という否定的な声と、「国籍を得たのだから挑戦する権利はある」という擁護の声が混在しています。
筆者としては、出自よりも“熱意と行動力”が重要だと考えます。例えるなら、料理人がどこで修業したかよりも「お客さんを笑顔にできる味を出せるか」が問われる世界に似ているかもしれません。
◆ まとめ:徐浩予氏は「外」から「内」へ動いた挑戦者
- 中国生まれの徐浩予氏は、2025年に帰化し日本国籍を取得。
- 現在は、熱海市長選挙(2026年予定)への立候補を表明中。
- 民泊事業や災害支援を通じて得た経験から、「行政改革」と「地域再生」を掲げる。
- 高級外車や過激なSNS発言なども注目されるが、その背景にある政治的意図と成果が問われることになる。
「日本人とは何か」「地方自治の担い手とは誰か」——この問いに新しい光を当てる存在となるか、それとも一過性の話題に終わるのか。
今後の熱海市政と、徐氏の動向に注目が集まります。
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