2025年7月放送の『情熱大陸』(MBS系)に登場した医師・藤井努(ふじい つとむ)さん。
彼が率いる富山大学附属病院 膵臓・胆道センターは、国内でも「最後の砦」として知られる存在です。
その活躍の裏には、どんな経歴や信念があるのでしょうか?
本記事では、藤井医師の学歴、これまでのキャリア、医療への情熱について、わかりやすくまとめました。
◆ 藤井努 医師とは?プロフィール・基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 藤井 努(ふじい つとむ) |
生年 | 1968年8月14日(現在56歳・2025年時点) |
出身地 | 愛知県 |
職業 | 外科医・医学博士 |
専門 | 消化器外科、特に膵臓がん手術 |
現職 | 富山大学附属病院 膵臓・胆道センター長/総合がんセンター長(2025年4月~) |
藤井医師は、まさに**「膵臓がん治療のスペシャリスト」**。その信念とチームを率いる力で、日本全国から難治性がん患者が訪れる存在です。
◆ 出身高校や大学などの学歴は?
藤井努医師は、名古屋大学医学部を卒業しています。具体的な高校名は公表されていませんが、難関国立大学である名古屋大学に進学したことから、地元・愛知県内の進学校出身である可能性が高いです。
名古屋大学 医学部 卒業
- 医学部ということもあり、当時から相当の努力家であったことがうかがえます。
- 大学卒業後は、同大学の第二外科にて外科研修を重ね、医学博士号も取得しています。
【感想】医学部出身というだけでもすごいですが、その後も着実にキャリアを重ねているあたり、まさに「勉強の鬼」だったのではないでしょうか。
◆ 藤井医師の経歴:世界を舞台に研鑽を積んだ外科医
▼ 研修~名古屋大学 第二外科でのキャリア
- 1993年 小牧市民病院にて研修医
- 2000年 名古屋大学第二外科 医員に就任
- 2006年 ハーバード大学系・マサチューセッツ総合病院へ研究留学
- 2008年~2015年 名古屋大学で助手~准教授に昇進
ここまで見ると、名古屋大学の外科部門を中心に経験を積んできた藤井医師。さらに世界最高峰とも言えるハーバード大学系病院での留学経験もあり、世界水準の医療技術と研究マインドを併せ持つ点が、彼の大きな強みです。
◆ 富山大学附属病院での挑戦|“最後の砦”と呼ばれる理由
▼ 2017年:富山大学教授に就任
- 消化器・腫瘍・外科の領域をまとめる存在として富山大学に着任。
▼ 2018年:膵臓・胆道センターを新設
- 手術不能とされたがんも、抗がん剤で縮小後に外科手術に持ち込むという**“コンバージョン手術”**を実践。
- 他院で「諦めるしかない」とされた患者にも手を差し伸べる治療体制を整備。
- 2022年には5年生存率が58.6%に達するという驚異的な成果も。
このように、「治療不可能」を「可能」に変える医療を、組織全体で支えているのが藤井医師のチームなのです。
【例え話】サッカーで例えるなら、相手にボールを奪われた瞬間を“終わり”とせず、ディフェンダー総出で巻き返してゴールを守り切る──そんなチームプレイを、医療の現場で実践しているのがこのセンターです。
◆ センターの特徴:チーム医療と“諦めない”姿勢
▼ 消化器内科・病理医との連携
- 藤井医師だけでなく、超音波内視鏡の第一人者・安田一朗医師や、病理診断のスペシャリスト・平林健一医師らと高い専門性の融合チームを形成。
▼ 執刀もチーム制で対応
- 手術が10時間を超えることも珍しくないため、複数の外科医が交代しながら担当。
- 精神的・体力的な負担を分散し、手術の精度を落とさない体制が整備されています。
【感想】こうしたスタイルを見ると、「医師の働き方改革」のお手本のようにも思えます。若手医師や女性医師が働きやすい環境をつくっている点も素晴らしいですね。
◆ 医師としての信念:「諦めの悪さ」が希望をつなぐ
同僚の医師が「日本一諦めの悪い外科医」と評するように、藤井医師はどんな難しい症例にも立ち向かう強さを持っています。
「来年の桜は見られない」と宣告された患者にも、希望をつなぐ方法を模索し続け、手術可能な状態へと導く――。
これこそが、“最後の砦”という言葉の重みであり、藤井努という人間の本質なのかもしれません。
◆ 富山大学附属病院へのアクセスと診察方法
- 所在地:〒930-0194 富山県富山市杉谷2630
- アクセス:富山駅よりバスで約30分(富山地鉄バス)
- 予約制:紹介状必須・初診は原則完全予約制
- 問い合わせ:076-434-2315(代表)
※予約希望の方は、かかりつけ医からの紹介状を取得し、専用フォームより申し込みが必要です。
◆ 情熱大陸に出演|医療への情熱と人柄に触れる30分
『情熱大陸』では、藤井努医師の1日に密着し、日々の診療・手術・チーム医療の現場を紹介。
特に印象的だったのは、15時間を超える手術に挑む場面。その中でも常に患者のため、スタッフのために冷静な判断を下す藤井医師の姿には、感動すら覚えました。
◆ まとめ|藤井努医師は“日本の膵臓がん治療”の希望
藤井努医師の経歴を振り返ると、まさに**「日本のがん治療の未来を切り拓くリーダー」**であることがわかります。
- 名古屋大学医学部出身のエリート医師
- ハーバード留学経験を経て世界水準の技術を獲得
- 富山大学附属病院でチーム医療と諦めない治療を実践
- 治療不能の症例でも可能性を追い続ける姿勢が支持されている
「絶望の中にも希望を見つける医師がいる」──藤井努医師はそんな存在です。
これからの医療においても、彼の存在がどれだけ多くの命と心を救っていくのか、今後の活躍がますます楽しみですね。
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