2025年8月9日、日本ボクシング界に衝撃的なニュースが走りました。
日本ライト級4位の浦川大将(うらかわ ひろまさ)さんが、試合中の負傷による急性硬膜下血腫で逝去したのです。
享年28歳。
帝拳ジム所属の有望選手として知られ、これからの活躍が大いに期待されていただけに、多くのファンや関係者から悲しみの声が寄せられています。
本記事では、浦川さんの経歴・学歴、戦績、そして家族や結婚にまつわる情報まで、詳しく振り返ります。
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◆ 試合から訃報までの経緯
浦川さんは2025年8月2日、東京・後楽園ホールで行われた日本ライト級挑戦者決定戦に出場。対戦相手は同級5位の斎藤陽二選手(角海老宝石ジム)でした。
8回、激しい打ち合いの末、強烈な右ストレートを浴びて背中から倒れ、キャンバスに後頭部を打ちつけて失神。その場で担架に乗せられ、意識がある状態で医務室へ運ばれましたが、救急搬送中に容体が急変し、意識を失いました。
病院での検査により急性硬膜下血腫が判明し、即座に開頭手術が実施されました。しかし術後も意識は戻らず、試合から7日後の8月9日22時31分に息を引き取りました。
さらに、この日の興行では、同会場で試合をしていた神足茂利選手も同じく急性硬膜下血腫で手術を受け、8月8日に死去。日本国内で同一興行中に2人のボクサーがリング禍で命を落とすという前例のない悲劇となりました。
◆ 浦川大将のプロフィール
- 本名:浦川 大将(うらかわ ひろまさ)
- 生年月日:1997年3月7日
- 出身地:東京都葛飾区
- 身長:178cm
- 体格・スタイル:ライト級/オーソドックス
- 所属ジム:帝拳ボクシングジム
- プロ戦績:14戦 10勝(7KO)4敗
- 獲得タイトル:2020年度全日本ライト級新人王
◆ 経歴と戦績の歩み
プロデビューと新人王獲得
2018年3月3日、後楽園ホールでのライト級4回戦でデビュー戦に臨み、判定勝ちで白星スタート。同年7月には初回TKO勝ちを収め、プロキャリアを順調に積み重ねます。
2019年には新人王トーナメントに出場するも、予選で敗退。しかし、その後も着実に力を付け、2020年には全日本ライト級新人王を獲得しました。
上位ランカーとしての挑戦
2023年・2024年・2025年と3度、日本ライト級挑戦者決定戦の舞台に上がり、頂点を目指しました。特に2024年4月にはホープの神足茂利選手をTKOで下すなど、強打と粘り強いファイトで知られていました。
◆ 学歴は非公表
浦川さんの具体的な学歴は公表されていません。ただし東京都葛飾区出身であることから、地元の中学・高校を経てボクシングに打ち込んだとみられます。
帝拳ジム入門以前からアマチュア経験があった可能性もあり、高校時代から競技を続けてきた選手に多いパターンです。
◆ 結婚や家族構成は?
報道や公式プロフィールでは、浦川さんが結婚していたかどうかは明らかにされていません。SNSや関係者の発言を確認しても、配偶者や子どもに関する情報は出ておらず、未婚の可能性も高いです。
両親や兄弟姉妹に関する情報も非公開ですが、帝拳ジムでの試合後には家族が応援に駆けつけていたことがあり、支え合う関係だったことがうかがえます。
◆ 人柄とエピソード
- 趣味:「将来を妄想すること」と語るなど、ユーモアのある性格。
- 憧れの選手:世界王者経験者のホルヘ・リナレス、尾川堅一。
- ファン対応:試合後のサインや写真撮影にも快く応じる温厚な性格で、多くのファンから愛されていました。
◆ ボクシング界への影響
今回の悲劇は、日本ボクシング界における安全管理体制の見直しを促すものとなりました。JBC(日本ボクシングコミッション)も、試合ラウンド数の短縮や医療体制の強化を検討しています。
同時に、選手たちの命を守るため、トレーニング方法や減量の在り方、ドクターストップの判断基準など、包括的な議論が必要とされています。
◆ まとめ
浦川大将さんは、東京・葛飾区出身のライト級ボクサーとして着実に成長を遂げ、全日本新人王のタイトルを手にし、日本王座挑戦を目指し続けたファイターでした。
28歳という若さでの急逝は、日本ボクシング界に大きな悲しみと教訓を残しました。
彼の残した熱い戦いぶりと笑顔は、多くの人々の記憶に刻まれ続けることでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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