人気3人組バンド「SHISHAMO」が、2026年6月の等々力陸上競技場での2DAYSライブをもって、バンドとしての活動を終えることが発表されました。
長年にわたって数々の名曲を生み出し、多くの音楽ファンに愛されてきた彼女たちの突然の“解散的”発表に、ネットでは驚きと惜しむ声が広がっています。
「解散」ではなく「活動終了」という表現を用いていますが、実質的にはバンドとしての幕引きを意味しています。
なぜ、SHISHAMOはこのタイミングで活動を終えることになったのでしょうか?
その背景には、メンバー間の関係性、価値観の違い、そして個々の人生の歩み方が関係しているようです。
◆ SHISHAMOとは?10年以上走り抜けた3人組バンドの歩み
まずはSHISHAMOについて簡単に振り返っておきましょう。
メンバー名 | 担当 | 特徴 |
---|---|---|
宮崎朝子 | ボーカル/ギター | 作詞・作曲の中心人物。冷静な視点と鋭い歌詞が魅力 |
松岡彩 | ベース | マイペースな性格で“癒やし系”ポジション |
吉川美冴貴 | ドラム | “エゴサの鬼”と呼ばれる情報収集の達人。明るく元気 |
2013年にCDデビューを果たし、2017年にはNHK紅白歌合戦に初出場。
その後も武道館や大阪城ホールなどで単独公演を成功させ、音楽フェスにも数多く出演。
特に10代~20代の女性を中心に共感を集める歌詞と、青春を彩るようなメロディで、ガールズロックシーンをけん引する存在となりました。
◆ 解散ではなく“活動終了”を選んだ理由とは?
2024年の初夏、ベーシスト・松岡彩さんから、「これからの自分とSHISHAMOについて、じっくり考えたい」という相談が持ちかけられたそうです。
その話を受け、メンバー全員が改めて今後の進むべき道について話し合いを重ねた結果、
「私たちの理想とするSHISHAMOの姿を守ったまま、終わりを迎えたい」
という結論に至ったとされています。
この発表は、2025年9月27日にZepp Hanedaで開催されたワンマンライブで、メンバーの口からファンへ直接伝えられました。
この決断の根底には、
- 「変わらずに続けること」の難しさ
- 「SHISHAMOらしさ」を大切にしたいという信念
- 各メンバーの人生の転機
があったようです。
◆ ドラマー・吉川の体調不良も影響か?
2025年2月以降、ドラムの吉川美冴貴さんが体調を崩し、長期休養に入っていたことも、活動終了に至る要因の一つと見られています。
以降のライブではサポートドラマーを起用していたものの、「3人でのSHISHAMO」を大切にしてきたメンバーにとって、重大な岐路となった可能性があります。
それでも、最後まで解散ではなく“完結”としての道を選び、悔いのないラストステージに向けて走り切る決断をしたことは、彼女たちの誠実さの表れと言えるでしょう。
◆ メンバー間の「仲」は良くなかった?J-WAVE記事が示す関係性
実は、過去にメディアで「SHISHAMOって仲良しバンドなの?」と話題になったことがありました。
J-WAVEの連載記事(2016年)では、メンバー自身が「私たちは仲良くないです」と公言していたのです。
ただし、ここで言う「仲が悪い」は、“不仲”というより“一定の距離感を保った大人の関係”といった方が正確でしょう。
それぞれの性格は全く異なり、
- 宮崎さんは孤独を好み、人と群れないタイプ
- 吉川さんはSNSの反応を常に気にする“情報通”
- 松岡さんはのんびり屋で、独自のペースを崩さない
というように、一見バラバラな個性が混ざり合っていたのがSHISHAMOでした。
このような“つかず離れず”の絶妙な関係性が、音楽におけるバランスにも繋がっていたのかもしれません。
◆ 「本当に終わらせたい」と思えるタイミングだった
今回の活動終了に対するメンバーコメントでは、
「この3人のSHISHAMOがとても好きです」
「終わりを迎えるなら、今しかないと思った」
という言葉が綴られていました。
つまり、メンバーにとって「今がベストの終わり方」だったということ。
- デビューから10年以上を経て節目を迎えたこと
- 国内外でのライブ成功という“やり切った”実感
- 個人としての次なるキャリアの展望
など、多くの要素が重なった結果、前向きな活動終了を選んだのです。
◆ ラストライブは“悲願のステージ”等々力陸上競技場で!
SHISHAMOが最後のライブ会場に選んだのは、神奈川県・等々力陸上競技場。
実はこの場所は、過去に2度ライブ開催が予定されながらも、
- 2018年:台風接近で中止
- 2020年:コロナ禍で延期
というように、**開催できなかった“因縁の場所”**でもありました。
そして今回、悲願のライブがついに実現することになります。
▼ SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~
- 2026年6月13日(土):THANKS DAY
- 2026年6月14日(日):GOODBYE DAY
両日とも、異なるセットリスト・演出が予定されており、ファンにとっては一生の思い出となる2日間になること間違いなしです。
◆ ファンの声:「寂しいけど、ありがとう」「最高の終わり方」
SNSでは、発表直後から多数の声が上がっています。
- 「解散じゃなくて“完結”。SHISHAMOらしい」
- 「もっと見ていたかった。でもかっこいい決断」
- 「最後のライブ、絶対に行きたい!」
- 「ありがとう、思春期を救ってくれた音楽」
バンドとしての活動に区切りをつけることは寂しさもありますが、それ以上に、感謝と敬意のメッセージが多く寄せられている印象です。
◆ 今後はソロ活動や裏方に?メンバーそれぞれの未来にも注目
活動終了後の進路について、現時点では明言されていませんが、メンバーの音楽的才能を考えれば、
- 宮崎朝子さん:ソロアーティストとしての活動
- 吉川美冴貴さん:音楽制作やプロデュース業
- 松岡彩さん:裏方や別ジャンルでの創作活動
といった可能性も十分考えられます。
SHISHAMOという名前での活動は終わっても、3人の“音楽人生”はこれからも続いていくことでしょう。
◆ まとめ|解散ではなく「完結」。SHISHAMOは永遠に残る
SHISHAMOは、
✔ 仲の良さに頼らないバンドの形を示し、
✔ 現代のガールズロックをけん引し、
✔ 「終わり方」すらも自らの美学で選んだ、
まさに唯一無二の存在でした。
“終わるべき時を自分たちで決める”。
それは、できそうでなかなかできない選択です。
ラストライブまでの約9ヶ月間、SHISHAMOが何を届けてくれるのか。
その一瞬一瞬を、しっかり目に焼き付けておきたいと思います。
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