“政界のプリンス”として人気を博している小泉進次郎氏。
元首相・小泉純一郎氏を父に持ち、若手政治家の中でもとりわけ注目度が高い存在です。
そんな彼には、米国の超名門「コロンビア大学大学院」を修了したという経歴があります。
一方で、「英語が苦手なのでは?」「実際は話せない?」といった声もネット上ではたびたび見かけます。
果たして、小泉進次郎氏の英語力はどの程度なのでしょうか?
実際のスピーチ、学歴背景、ネイティブの評価などを元に検証していきましょう。
■ 小泉進次郎の英語スキルはどれほどか?
まず結論からお伝えすると、小泉進次郎氏の英語力は日常会話以上・スピーチ対応可能レベルである一方、発音や構成力に課題が残るとの評価が主流です。
具体的には、次のような特徴が指摘されています。
- 語彙や文構造が比較的シンプル
- 「セクシー」「クール」などキャッチーな単語を多用
- 日本語的なイントネーションが抜けきれていない
- 聞き取りやすいが、ネイティブには違和感があることも
一方で、「話の伝え方」や「演出力」に長けており、政治家として必要な“メッセージ力”という意味では一定の評価を受けています。
■ 英語スピーチが“ポエム”と評される理由
小泉氏の英語スピーチにおいて、特に印象的だったのが「Climate change must be sexy(気候変動はセクシーでなければならない)」という発言。
この一言はメディアでも大きく取り上げられ、賛否両論が飛び交いました。
彼のスピーチスタイルは、「端的かつ印象に残る表現」を意識している点が特徴です。
ただし、その表現があまりにも抽象的であるため、「内容がないポエムのようだ」という批判も根強いのが現状です。
■ 留学前の英語力は“ほぼゼロ”だった?
意外なことに、小泉氏自身が過去のインタビューで、留学前は英語がまったく話せなかったことを明かしています。
彼が在籍していたのは、神奈川県の関東学院大学(偏差値40前後)で、英語を本格的に使う環境ではありませんでした。
それでも、アメリカのコロンビア大学大学院に合格・卒業できた理由には、次のような背景がありました:
- 留学直前に猛勉強しTOEFLなどの試験をクリア
- 論文作成やスピーキング練習に1日10時間以上を費やす
- 大学院入学後も平均睡眠時間3時間で毎日英語漬け生活
- 英語教師から「1年でここまで上達する人は初めて」と高評価
これらのエピソードからも分かるように、小泉氏は努力で英語力を習得した典型的な成功例とも言えるでしょう。
■ コロンビア大学大学院とはどんな場所か?
小泉氏が修了した「コロンビア大学・国際公共政策大学院(SIPA)」は、アメリカのアイビーリーグに所属する名門中の名門。
世界大学ランキングでは、2025年時点で世界18位にランクイン。
東京大学よりも上位に位置しており、入学には高い英語力・学力・実績が求められます。
この大学院では、英語でのディスカッションやプレゼンが当たり前。
その環境で2年間を過ごしたという事実だけでも、小泉氏の英語力は“実用レベル以上”であることは間違いないと言えるでしょう。
■ 英語討論から“逃げた”と話題になった一幕
一方で、2025年9月の自民党総裁選に向けた討論会では、小泉氏の英語対応に疑問の声が集まりました。
YouTube上で配信されたこの討論会では、「ひろゆき」こと西村博之氏が次のような質問を英語で投げかけました:
“What kind of country do you want Japan to be? Could you explain in English in one minute?”
(日本をどんな国にしたいか、1分以内で英語で説明してください)
この質問に対し、小泉氏はこう返しました:
「ひろゆきさんの提案に乗ってはいけない。日本語で答えます。」
この対応に対して、「英語から逃げたのでは?」「コロンビア大卒なのに?」という厳しいコメントが相次ぎました。
一方、ハーバード大学大学院卒の林芳正氏と茂木敏充氏は流暢な英語で即答し、比較対象として小泉氏が引き合いに出される結果となりました。
■ なぜ「英語下手」と言われてしまうのか?
小泉氏の英語力に対する評価が割れるのには、以下のような理由が考えられます:
1. 発音が“日本人英語”に近い
ネイティブが聞くと、「カタカナ発音」が目立ち、滑らかさに欠けると感じられるようです。
2. 語彙の範囲が狭い
小泉氏のスピーチは、比較的簡単な単語を繰り返す傾向があり、知的な印象に乏しいとする声も。
3. 政治的メッセージが抽象的
「セクシーな政策」など、耳目を集める表現は多いものの、内容が伴わないという指摘も少なくありません。
とはいえ、英語を流暢に話すことと、伝えるべき政治的ビジョンを描くことは別問題。
評価の軸をどこに置くかで意見が分かれるのは当然かもしれません。
■ ネット上での評判は真っ二つ?
SNS上でも、小泉氏の英語力についてはさまざまな声が見られます。
● 肯定的な意見:
- 「多少下手でも、国際舞台で自分の言葉で話そうとする姿勢は評価できる」
- 「海外経験がある政治家としては十分レベル高い」
● 否定的な意見:
- 「卒業してるのに、あの英語力は正直がっかり」
- 「発音が悪くて内容も薄い、何が言いたいか分からない」
特に、政治家として国際社会と渡り合うための“発信力”に対しては、もっと練習すべきだという期待を込めた批判も多く見られました。
■ 総評|「英語力」よりも「伝える力」が問われる時代に
最終的に、小泉進次郎氏の英語力をどう評価するかは、「何を重視するか」によって大きく変わってきます。
- 語学テストのような正確さや流暢さを求めるなら「物足りない」
- 政治家としてのメッセージ性や「伝える意志」を評価するなら「十分」
また、彼のような発信力のある人物が「日本人でも海外で活躍できる」というロールモデルになることも事実です。
今後のスピーチや国際会議での姿勢を通じて、さらなるブラッシュアップが期待されます。
■ まとめ|小泉進次郎の英語力は“努力の結晶”であり“課題もあり”
- 小泉氏の英語は「話せない」レベルではなく、一定の実力は証明済み
- 留学前は英語が不得意だったが、猛勉強で克服した実績がある
- 発音や表現の幅に課題は残るが、政治家としては実用十分
- 英語力よりも「中身」が求められる国際社会において、今後が注目される
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