元大相撲力士・若麒麟真一(わかきりん しんいち)として知られた鈴川真一さん。相撲界からプロレス界へ転身し、波乱に満ちた人生を歩んできた人物です。本記事では、彼の生い立ち・経歴・学歴、そして結婚・妻・子供など家族の情報について詳しく紹介します。
プロフィール
本名 | 鈴川 真一(すずかわ しんいち) |
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生年月日 | 1983年9月21日(42歳・2025年現在) |
出身地 | 兵庫県川西市 |
身長 / 体重 | 186cm / 137kg |
四股名 | 若麒麟 真一 |
所属部屋 | 押尾川部屋 → 尾車部屋 |
最高位 | 西前頭9枚目(2008年1月場所) |
得意技 | 突っ張り |
スポーツ歴 | 大相撲 → プロレス |
生い立ちと家族背景
鈴川真一さんは、兵庫県川西市の日本料理店を営む父親のもとに生まれました。父親は中学卒業後すぐに料理の道に入り、大阪や京都で修業を重ねて自ら店を構えた職人肌の人物。幼少期の鈴川さんは、父の仕事の関係で夜遅くまで一人で過ごすことも多かったといいます。
子どもの頃から力が強く体格にも恵まれており、周囲からも相撲向きだと評価されていました。中学時代はバレーボール部に籍を置きながらも、すでに相撲部屋への入門を意識していました。
学歴と相撲入門のきっかけ
川西市立東谷中学校を卒業後、一般の高校には進学せず、15歳で相撲界に飛び込みました。父親も中卒で社会に出ていたため、この進路に理解を示したといいます。
1999年3月、押尾川部屋に入門し初土俵を踏みました。入門当初は慣れない共同生活に苦労しましたが、「強くなればNHKに映る」という夢を胸に厳しい稽古を耐え抜きました。
大相撲時代の活躍
十両昇進と幕内入り
入門から5年後の2004年、十両に昇進。師匠の四股名「大麒麟」にちなんで「若麒麟」と改名しました。突っ張りを武器に番付を上げ、2007年にはついに新入幕を果たします。初入幕の場所では10勝5敗と好成績を残し、注目を浴びました。
不祥事と解雇
順調に見えた矢先の2009年、大麻取締法違反で現行犯逮捕され、相撲協会から解雇処分を受けます。日本人力士として初の大麻関連逮捕者というショッキングなニュースは社会的にも大きく報道されました。
当時の師匠・尾車親方は引責で降格処分、鈴川さん自身も引退届を提出。退職金にあたる「力士養老金」も受け取りを辞退しました。
引退後の生活と再出発
解雇後は実家に戻り、父の日本料理店を手伝いながら生活。料理の世界に身を置いたことで、父親の仕事に対する姿勢や人への思いやりを学び直したと語っています。地域の人々も彼を見放さず、再起を支えてくれたそうです。
プロレス転向とその後の活動
その後、心機一転してプロレスラーへの転身を決意。U.W.F.スネークピットジャパンで基礎から鍛え直し、2010年9月、IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)大会でプロデビューを果たしました。初戦の相手はなんと元UFC王者マーク・コールマン。11分58秒の激闘の末、TKO勝利を収めています。
2011年には「プロレス大賞新人賞」を受賞。以後、ボブ・サップやミノワマンといった強豪との対戦も経験し、総合格闘技の舞台にも挑戦しました。
再逮捕と波乱の人生
しかし、再起の道を歩む中でもトラブルは続きます。2021年には再び大麻所持で逮捕。そして2025年10月にも新宿区内で大麻リキッドを所持していたとして三度目の逮捕となりました。
このニュースを受け、かつての関係者や格闘家仲間からは「残念」「才能がもったいない」といった声が上がっています。多くのファンが再出発を期待していただけに、衝撃的な報道となりました。
結婚や妻・子供について
鈴川真一さんの結婚歴や家族(妻・子供)に関する公式な情報はありません。 過去のインタビューでも家族や恋愛について語ったことはなく、プライベートはほとんど明かされていません。
ただ、父親思いであることは広く知られており、解雇後の生活で家業を支えたエピソードからも、家庭を大切にする一面がうかがえます。
人柄とエピソード
- 食べ物の好き嫌いは一切なく、稽古後も新弟子の残り物までしっかり食べる努力家。
- 幼少期、父親と海水浴に行った際、巨大な魚を見て驚き父にしがみついて溺れかけたという微笑ましい思い出も。
- 相撲時代は「スズ」という愛称で可愛がられ、明るい性格で周囲を笑わせていた。
まとめ
鈴川真一(若麒麟)さんの人生は、まさに波乱万丈といえるものです。
相撲界で成功を掴みかけながらも不祥事で転落し、再びプロレスのリングで這い上がった努力の人。その一方で、繰り返すトラブルが影を落としました。
それでも、彼が持つ真面目さと情熱、そして家族への感謝の気持ちは変わっていません。「何度倒れても立ち上がる」——その姿勢こそが、鈴川真一という人物の本質ではないでしょうか。
これからの彼の生き方が、再び周囲を驚かせる“復活劇”となることを願っています。