今や注目の若手コンビとしてテレビや舞台で活躍するお笑いコンビ「たくろう」。そのボケ担当を務めるのが、“きむらバンド”さんです。個性的な芸名が印象的な彼は、どんな経歴の持ち主なのでしょうか?
本記事では、きむらバンドさんのプロフィールや学歴、学生時代のエピソード、芸人になるまでの道のりなどを詳しくご紹介します。
■ 基本プロフィール|愛媛から飛び出したお笑いボーイ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 芸名 | きむらバンド |
| 本名 | 木村 太一(きむら たいち) |
| 生年月日 | 1991年6月25日 |
| 年齢 | 34歳(2025年現在) |
| 出身地 | 愛媛県松山市 |
| 所属事務所 | 吉本興業 |
| コンビ名 | たくろう(相方:赤木裕) |
| 担当 | ボケ |
| 趣味 | ドライブ、テレビ鑑賞、読書 |
愛媛県松山市出身のきむらバンドさんは、四国の地で育ちました。地元では昔から“おしゃべり好き”として知られ、周囲を笑わせる存在だったようです。
■ 芸名「きむらバンド」の由来とは?
彼の芸名「きむらバンド」は、一度聞いたら忘れないほどインパクトがあります。しかし、この名前の由来は意外とシンプル。学生時代に仲間内で“ノリ”で呼ばれ始めたニックネームが由来とのこと。
特に音楽活動をしていたわけではなく、バンドを組んでいた過去もなし。ただし、響きがユニークだったことから、芸人として活動を始める際、そのまま芸名として採用することになったそうです。
この自由さ、フランクさこそが、彼のキャラクターを象徴しているとも言えます。
■ 学歴|高校時代の快進撃と大学での“異色活動”
きむらバンドさんは、地元・愛媛の学校を中心に学び、学生時代からすでに頭角を現していました。以下、詳しく見ていきましょう。
◯ 高校:愛媛県立松山中央高等学校
偏差値60前後といわれる松山中央高校に進学した彼は、ここで“話芸”の才能を磨くきっかけを得ます。部活動として落語研究会に所属し、県内外の大会で何度も入賞。
特に「NHK杯全国高校放送コンテスト」では、朗読部門で準優勝を果たすなど、表現力とユーモアを兼ね備えた才能が早くから評価されていました。
「当時から舞台に立つのが楽しくて仕方なかった」と、本人は後に語っています。
高校時代からすでに“しゃべりのセンス”が光っていたことが伺えます。
◯ 大学:松山大学(中退)
高校卒業後は地元の松山大学へ進学。しかし、大学生活にのめり込むよりも、地域のラジオやイベントへの出演など、お笑いに近い形での活動に精を出していたそうです。
大学在学中には、地元FM局でのパーソナリティ経験もあり、「将来は話す仕事に就きたい」という意志をより強く抱くようになります。
そして2年生の終わり頃、ついに大きな決断を下します。
■ 芸人になる決意|NSC入学と大阪進出
松山大学を中退後、きむらバンドさんは吉本総合芸能学院(NSC)大阪校へ進学するため、関西へと移ります。
この頃は、周囲の反対も少なくなかったと言いますが、本人の決意は揺るぎませんでした。NSCではネタ作りに打ち込み、同期たちと切磋琢磨する日々を過ごします。
ちなみにNSC大阪の35期生であり、同期には今や全国区で活躍する芸人も複数。環境の影響もあって、きむらバンドさんは徐々に実力を伸ばしていきました。
■ コンビ「たくろう」結成と現在の活動
NSC卒業後、しばらくはピン芸人として活動していた彼ですが、2016年に相方・赤木裕さんとコンビ「たくろう」を結成。
「たくろう」というコンビ名は、赤木さんが“イチロー”に憧れていたことと、きむらバンドさんの“木村拓哉ファン”というミーハー気質が反映された、ユニークなネーミングです。
当初は小劇場を中心に地道な活動を続けていましたが、ジワジワと評価を高め、2023年頃から劇場出演も増加。2025年にはM-1グランプリ決勝進出を果たし、一気に全国区の注目を集めました。
■ 芸風と魅力|“余白”のあるボケで笑わせる
きむらバンドさんの芸風は、一言でいえば“自然体のボケ”。声を張り上げるわけでも、過剰な表情を見せるわけでもない。それでもクスリと笑ってしまう“間”と“雰囲気”を持っています。
相方の赤木さんが理論的にツッコむスタイルのため、2人のコントラストも絶妙。「たくろう」のネタは“静かに面白い”という声が多く、何度見ても飽きない奥行きがあります。
本人いわく、「あえて“100%完成させない”余白を残して、観客に委ねるタイプのボケが好き」とのこと。この“余白”こそ、たくろうの人気の秘密かもしれません。
■ 私生活は“内向きで地に足がついたタイプ”
テレビでの姿からは想像できませんが、きむらバンドさんは非常に穏やかで内向的な性格。派手な飲み会やSNSでの自己アピールはあまり好まないとのこと。
休日は読書や映画鑑賞で過ごし、散歩が日課。生活リズムも比較的整っており、「売れても生活は変えない」と話しているほど。
芸能界で生きていく上で、浮かれない芯の強さを持っている人物といえるでしょう。
■ まとめ|きむらバンドのこれからに注目!
きむらバンドさんは、地方出身の苦労人でありながら、今やM-1決勝進出という大舞台に立つ実力派芸人に成長しました。
高校時代の落語研究会から、松山大学中退という決断、NSCでの努力、赤木さんとの出会い…。どれをとっても、人生の選択を“自分の意思”で決めてきた姿勢が感じられます。
これからテレビ出演も増えていく中で、彼の“自然体な笑い”がどこまで通用するのか、ますます楽しみです。
芸歴は10年を超え、ようやく表舞台に立った今——。次なるブレイクの主役は、「きむらバンド」かもしれません。

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