【死因・家族構成】内館牧子は結婚していた？夫や子供の有無、晩年の病気も解説

内館牧子の死因・病気と家族構成｜結婚・夫・子供の有無を詳しく解説

人気脚本家として知られ、多くのヒット作品を生み出してきた内館牧子さん。
また、女性として初めて大相撲・横綱審議委員会の委員を務めたことでも注目を集めました。
そんな内館さんが2023年12月17日に急逝されたとの報道があり、多くのファンに衝撃が走りました。

本記事では、内館牧子さんの死因や病歴に加え、結婚歴や夫（旦那）の有無、子供や家族構成などプライベートな側面についても深掘りしてご紹介します。

内館牧子さんが死去｜死因は急性左心不全

内館さんは2023年12月17日、急性左心不全により、77歳で亡くなられました。
死去が発表されたのは同月下旬で、報道によって多くの人々が彼女の訃報を知ることになりました。

秋田県出身で、脚本家・作家・エッセイストとして活躍してきた内館さん。長年にわたって日本のドラマ界や文壇に貢献してきたことを考えると、その死は文化界にとって大きな損失です。

内館さんは60歳の頃、心臓の急病で倒れ、手術と意識不明状態を経て奇跡的に回復したというエピソードがあります。
また、2017年には桜の花を見ていて転倒し、脚を骨折。一時は車椅子生活を余儀なくされるほどの重症でした。

しかし、そのような体験を乗り越え、執筆活動を続けた内館さんの姿勢は、多くの読者にとって励みとなっていました。

内館牧子さんには結婚歴がなく、独身を貫かれた人生だったようです。
一部メディアやバラエティ番組での発言からも、「OL時代に恋人がいなかった」といった趣旨のコメントが見受けられています。

結果として配偶者（夫）や子供はいなかったと考えられますが、彼女の作品には恋愛や家族をテーマにしたものが数多く、共感を呼ぶリアルな描写が特徴でした。

OLとして働いていた時期、内館さんは「いつか寿退社するだろう」と考えていたようですが、思い描いた通りにはならず、自分の時間を使って習い事に励むようになったそうです。

その中で脚本家という“天職”に出会い、40歳でデビュー。以降は仕事一筋で人生を築いていきました。

小説『今度生まれたら』では、「本当は娘が欲しかった」と心の内を投影したかのような女性を主人公に据えており、内館さん自身の想いを反映していた可能性もあります。

内館さんの父親は、岩手県盛岡市出身で元水泳選手という異色の経歴を持ち、日本冷蔵（現在のニチレイ）に船員として勤務していた人物でした。
仕事柄、転勤が多く、家族は日本各地を移り住む生活だったようです。

父は厳格で、「食べ物を残すな」「寒いと言うな」といった戦後の価値観を娘に伝えていたとされます。

内館さんの母親は秋田県出身で、長年家庭を守ってきた人物。晩年は同じマンションの別階に住み、内館さんの食生活を支えるなど親子の絆が深かったようです。

母の作る家庭料理と、内館さんがベランダで育てた野菜が組み合わさり、規則正しい生活の一助となっていたことも紹介されています。

内館さんは、もし結婚していたら、子供がいたら、という“もう一つの可能性”に強く関心を寄せていたとされています。

代表作『終わった人』『すぐ死ぬんだから』、そして『今度生まれたら』などは、人生の選択と後悔、そして再生をテーマにしており、自身の心情を反映した作品としても評価されています。

晩年は病気や怪我を抱えながらも、規則正しい生活と創作活動を続けていた内館さん。
メディア出演や講演会などは減ったものの、エッセイや小説の執筆には熱意を注ぎ続けていました。

また、時にユーモアを交えた発言や作品内容も多く、特に高齢者をテーマにした作品群は、読者の共感を呼び起こしました。

内館牧子さんは、結婚という形には縛られず、自らの生き方を追求し続けた女性でした。
結婚歴がなく、夫や子供はいなかったものの、そのぶん自分の時間を最大限に活かし、数々の名作を世に送り出しました。

彼女の人生は、「家庭」や「母」という立場に縛られることなく、それでも人の心に寄り添い、深く感情を揺さぶる作品を作り続けた姿そのものでした。

今後も内館さんの残した作品は、世代を超えて読み継がれていくことでしょう。
ご冥福を心よりお祈りいたします。