宝塚歌劇団・月組トップスター鳳月杏と、トップ娘役・天紫珠李が、2027年3月28日の東京宝塚劇場公演『天穹のアルテミス』『Belle Époque』の千秋楽をもって退団することが発表され、ファンの間に大きな衝撃が走っています。
2024年に誕生した“ちなじゅり”コンビは、大人の色気と安定感を兼ね備えたトップコンビとして高い人気を誇ってきました。それだけに、退団発表を受けて「次の月組はどうなるのか」「次期トップスターは誰なのか」と、早くも人事予想が活発化しています。
特に注目されているのが、2番手スター・風間柚乃のトップ就任の可能性、そして次期トップ娘役に誰が選ばれるのかという点です。この記事では、現在の月組の状況やこれまでの人事傾向を踏まえながら、次期体制について詳しく考察していきます。
鳳月杏・天紫珠李の同時退団は“既定路線”だった?
今回の退団発表について、多くのファンは「やはり来たか」という印象を抱いたのではないでしょうか。
理由のひとつは、次回大劇場公演『天穹のアルテミス』のタイトルです。アルテミスはギリシャ神話に登場する“月の女神”。月組公演でこのタイトルが発表された時点で、「トップ娘役退団を意識した作品では?」と感じたファンも少なくありませんでした。
さらに、公演解説にあった「月に夢を託した人々の希望」というフレーズも意味深でした。宝塚では、公演タイトルや演出にトップコンビへのメッセージ性が込められることも多く、今回もそうした“卒業ムード”を感じ取った人が多かったようです。
鳳月杏は92期生。2024年に研19という高学年でトップスターに就任しました。近年の宝塚では比較的遅いトップ就任であり、長期政権というより「集大成型トップ」と見る声もありました。
一方の天紫珠李も、トップ娘役就任時から“鳳月杏と共に卒業するタイプ”と見るファンが多かった印象です。相手役が変わっても長く残るというより、コンビとして完成度を高めて去っていくイメージが強かっただけに、今回の同時退団には納得感があります。
とはいえ、実際の退団は2027年3月。発表から約10か月以上も先となるため、「かなり早い発表」という印象を受けた人も多いでしょう。最近は1公演の上演期間が長期化していることもあり、トップ退団発表のタイミングも以前より早まる傾向にあります。
次期月組トップスターは風間柚乃でほぼ確実?
現在、最も有力視されているのが風間柚乃のトップ就任です。
風間は100期生。芝居巧者として早くから注目され、若手時代から“完成度が高い男役”として評価されてきました。下級生の頃から落ち着きがあり、「すでにベテランのような風格」と言われていた存在です。
特に近年は主演経験も重ね、2番手ポジションとしての扱いも盤石。劇団側の育成方針を見ても、次期トップ候補として着実に道を歩んでいる印象があります。
月組はこれまで、珠城りょう時代に“ダブル2番手問題”が話題となり、人事予想が大きく揺れた時期がありました。しかし今回は比較的わかりやすい体制です。
風間は歌・芝居・ダンスのバランスが良く、特に芝居力に定評があります。宝塚らしい華やかさだけでなく、人間味のある役作りができるため、大劇場作品でも存在感を発揮できるタイプです。
また、舞台外ではお茶目で親しみやすい性格も人気の理由。真面目すぎず、柔らかい雰囲気で組をまとめられるリーダー気質もあります。
最近の宝塚では、安定感を重視した人事が続いており、サプライズ人事は減少傾向です。その流れを考えると、月組も“順当継承”になる可能性が高いでしょう。
もちろん、一部では専科異動した水美舞斗の再浮上を期待する声もあります。しかし、現時点の月組内の流れを見る限り、風間柚乃トップ就任はかなり有力と言えそうです。
注目のトップ娘役候補は誰?
トップスター以上に予想が割れているのが、次期トップ娘役です。
現在、候補として名前が挙がっているのは主に白河りり、花妃舞音の2人でしょう。
白河りりが急浮上している理由
最近、急速に注目を集めているのが103期生の白河りりです。
白河の最大の武器は、圧倒的な歌唱力。月組の中でも“歌で舞台を締められる娘役”として評価が高く、実力派として知られています。
『Eternal Voice』のメアリー・スチュアート役でも高い評価を受け、「ヒロインタイプというより実力派脇娘役」という印象を持たれていました。しかし、ここへ来て流れが変わりつつあります。
特に大きかったのが、風間柚乃主演の東上公演『稲妻開花譚』ヒロインへの抜擢です。
宝塚では、トップコンビ就任前に“相性確認”的に組ませるケースが少なくありません。そのため、「おだちん(風間柚乃)との並びを試しているのでは?」と見るファンも増えています。
さらに、『水晶宮殿』内の場面でも、風間と白河の組み合わせが印象的だったことから、“ゆのりり”路線を意識する声が一気に高まりました。
風間自身も歌唱力に優れたタイプであるため、歌える娘役との相性は非常に良いと言われています。劇団としても、音楽性の高いコンビを作りたい意図があるのかもしれません。
花妃舞音トップ娘役説も根強い
一方で、106期生・花妃舞音を推す声も根強く存在します。
花妃は、いわゆる“王道娘役”。愛らしいビジュアル、柔らかな雰囲気、可憐な存在感が魅力です。
月城かなと時代から抜擢が続いており、劇団からの期待値の高さは明らかでした。特に新人公演や別箱公演での扱いを見ると、「将来の娘1候補」として育成されてきたことがわかります。
また、風間柚乃との並びのバランスも良いと言われています。
風間は落ち着いた大人っぽさが魅力の男役であるため、相手役には“可憐系娘役”が合うという意見も多く、花妃との組み合わせを期待するファンも少なくありません。
ただし、現在の劇団は“実力重視”傾向が強まっています。近年は歌唱力・芝居力を重視したトップ娘役人事が増えており、その点では白河りりが一歩リードしているようにも見えます。
他組からトップ娘役が来る可能性は?
ファンの間では、「他組からトップ娘役を迎える可能性はあるのか」という議論もあります。
しかし現状を見る限り、その可能性は高くないでしょう。
もし外部から迎えるのであれば、通常は数作前に組替えを行い、トップ候補との相性を確認するケースが一般的です。しかし、現在そのような動きは見られていません。
また、月組にはすでに複数の有力娘役が存在しています。劇団としても、組内育成で完結させたい意図が強いと考えられます。
過去には突然のトップ娘役就任で驚かれたケースもありましたが、近年は比較的“納得感のある人事”が増えている印象です。
そのため、現時点では「風間柚乃+月組生え抜き娘役」という組み合わせが最も現実的と言えそうです。
月組は“100期以降時代”へ突入する
今回の退団発表で、宝塚ファンの多くが実感したのは、“世代交代”でしょう。
これまで長く中心を担ってきた95期前後の時代から、いよいよ100期以降が本格的にトップスター時代へ入ろうとしています。
風間柚乃がトップになれば、月組も完全に新世代へ移行することになります。
そして娘役人事も含め、今後の月組は“実力派路線”をより強めていく可能性があります。
鳳月杏と天紫珠李が築いた、落ち着きと成熟感のある月組。そのバトンを、次世代がどのように受け継ぐのか。
正式発表はまだ先になると思われますが、今後の人事からますます目が離せません。

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