SNSや動画配信サービスが日常の一部となった今、視聴者の注目を集めるために、あえて過激なパフォーマンスを披露する“炎上系インフルエンサー”の存在も珍しくありません。
そんな中、2025年4月、中国のユーチューバー(動画配信者)である鄧炫瘋(デン・シュエンフォン)氏が日本国内のビュッフェ店で撮影した動画が大きな物議を醸しています。
この記事では、問題となった動画の詳細、ネット上の反応、そして鄧炫瘋氏のプロフィールや経歴について詳しく掘り下げます。
【炎上動画の内容】日本のビュッフェでの“非常識行動”
鄧炫瘋氏は、中国版TikTok「抖音(Douyin)」にて約430万人のフォロワーを抱える人気配信者です。
今回問題となったのは、日本国内のある海鮮ビュッフェ店で撮影された映像でした。
彼は動画の冒頭で、次のように発言。
「今日は8時間トレーニングした。鬼子のビュッフェを食い尽くしてやる」
※「鬼子」とは、日本人を侮辱する意味を持つ表現です。
その後、ビュッフェコーナーに置かれた**刺し身・カニ・エビ・肉料理などを大量に皿に盛りつけ、周囲の客が見ていようが気にせず、大胆に“食い荒らす”**様子を撮影。
時には箸に大量の刺し身を刺してすすり込んだり、持参した中国の調味料をケーキにかけたりと、食のマナーや節度を無視した行動が続きました。
【悪態も…】店員への対応がさらに炎上
映像内では、スタッフが「食べ残しは追加料金になる」と注意する場面もありましたが、鄧氏はそれに対し軽く「OK、OK」と返すだけで真剣に取り合わず。
他にも、テーブルで刺し身を焼く店員に向かって「何見てんだよ」と中国語で吐き捨てる肉やエビの大皿を根こそぎ取り尽くすなどの行為が続き、店側の対応にも限界があった様子です。
【SNSの反応】“面白い”と“恥ずかしい”が交錯
この動画は中国国内でも拡散され、多くのコメントが寄せられました。
肯定的な声:「新しい抗日スタイル(笑)」「金を払ってるんだから好きに食べてもいいでしょ」
否定的な声:「恥ずかしい、マナーなさすぎ」「他の中国人がこう見られるのは迷惑」「日本人の印象を悪くする行為」
とくに海外での行動には**“国籍がレッテルになる”**という側面があるだけに、中国国内からも「国の品位を落とす行動」として厳しい批判が相次ぎました。
【鄧炫瘋とは?】プロフィールと経歴
鄧氏は「大食い王」と呼ばれることもあり、普段から**“食”をテーマにした極端な動画スタイル**を好む傾向にあります。
特定の文化や社会への“逆張り”発言も多く、刺激と笑いを混ぜた配信スタイルが中国の一部若年層にウケている様子です。
【動画削除・通報の動きも】今後の展開は?
日本のSNSや掲示板では、すでに該当動画の通報が多数行われているとされ、今後プラットフォーム側がアカウント凍結や動画削除などの対応を取る可能性も考えられます。
また、日本国内のメディアや関係団体も問題視しており、もし営業妨害や名誉棄損などが立証されれば、法的措置が取られる可能性もゼロではありません。
【筆者の感想】目立ちたい欲が“文化の壁”を壊す瞬間
今回の騒動を通して感じたのは、「自己表現と他者への敬意は両立できるはずだ」という当たり前の価値観が、いかに軽んじられているかという点です。
確かにエンタメは“面白さ”が命。
しかし、それが誰かの不快や迷惑と引き換えで成り立つのであれば、それは芸ではなく挑発です。
“目立つこと”がすべてになってしまうと、いつか取り返しのつかない事態を招く。
それはSNSの発展とともに私たちが真剣に向き合わなければならない課題だと、強く感じさせられました。
【まとめ】鄧炫瘋氏の炎上は“マナーの境界線”を浮き彫りにした
こうした炎上行為を「話題づくり」で終わらせるのではなく、何が問題で、どうすれば再発防止できるのかを見つめ直す機会にすることが、今後のデジタル社会の成熟につながるのではないでしょうか。
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