【保護猫譲渡詐欺?】X氏は何者?TiktokなどSNSアカウント特定?

「保護猫を無償で譲渡します」――そんな一見善意に見えるSNS投稿をきっかけに、多くの人々が金銭トラブルに巻き込まれる事件が発生しています。

今回問題となっているのは、“X氏”と名乗る人物による猫の譲渡を装った詐欺疑惑です。

本記事では、実際に報道で取り上げられた内容や、TikTokアカウントとの関連性について詳しく掘り下げ、今後同様の被害を防ぐための注意点についてもお伝えしていきます。


■ 「無料譲渡」のはずが、餌代と保険料で3万円請求?

X氏はSNSを通じて、「猫舎閉鎖のため、自家繁殖の猫を無料で譲渡する」と投稿。

その誘い文句に惹かれた人たちは、直接DMなどで連絡を取り、話を進めていったといいます。

ところが、やり取りの中で突如として“エサ代や保険料”という名目でおよそ3万円の費用を請求される流れに。

「無償のはずでは?」と疑問を持っても、「これは大切に育ててくれる人を選ぶためのルール」などともっともらしい説明が返ってくるのです。

まさに“善意のトラップ”。詐欺の巧妙さは、相手に“良いことをしている”という意識を持たせ、心理的な抵抗を和らげる点にあります。


■ 使用された住所は全く関係のない団体

さらに問題が大きくなったのは、譲渡場所として知らされた住所が、実際の保護猫団体の所在地だったという事実です。

大阪府内で活動する保護団体「ねこから目線。」には、X氏から猫を受け取るよう案内された一般人が突如訪れ、猫の引き渡しを求めたというトラブルが複数回発生しました。

当然、団体側にはまったく関与のない話。代表者も「まったく身に覚えがない」と困惑を隠しません。

このように実在する第三者の団体を騙る手口は、信憑性を高めるための戦略と見られており、詐欺の悪質さをさらに際立たせています。


■ X氏の正体とは?TikTokアカウントとの関連性

X氏が使用していたと見られるTikTokアカウントには・・・

  • 猫舎閉鎖のため、自家繁殖の子猫を無償で譲渡します!
  • 引き取り歓迎、配送も可 (送料はご負担ください)

このような文言が確認できました。

上記と同様の文言が記載されたアカウントは約20も確認でき、同様の人物がアカウントを複数利用している可能性がありそうです。

ただ実際にX氏がどのような人物かは確認できませんでした。

実際にメッセージでやり取りした人々の中には、「毎日催促の連絡が来る」「見学を何度お願いしても拒否された」などの証言があり、誠意ある譲渡活動とはかけ離れた対応だったことが浮き彫りになっています。

また、呼び出しに応じず、最終的には「気持ち悪い」「礼儀がない」とメディアに逆ギレするような応答をして連絡を絶ったと報じられており、X氏の本質がうかがえます。


■ 弁護士も「詐欺の可能性が高い」と指摘

法律の専門家も、今回のケースについて「明らかに不自然で、詐欺の可能性が非常に高い」とコメントしています。

特に問題視されているのは、費用請求の根拠が曖昧な点や、「後で保険料は返金される」という発言。通常、ペット保険料は返還されることはありません。

こうした“うまい話”には裏があるもの。

詐欺の特徴の一つとして、「返金保証」や「限定の今だけ」など、急がせる言葉で判断を鈍らせる傾向があると言われています。


■ 筆者の感想:猫の命を道具にする行為は許せない

正直に言えば、この記事を執筆していて胸が痛くなりました。

猫という無垢な存在を“釣り餌”にして人の善意をもてあそぶ行為は、単なる詐欺以上に卑劣です。

筆者自身も保護猫を飼っている身として、「家族を迎える」とはどういうことか、重みを知っているつもりです。

今回の件は、命の重さを全く理解しない人間が、“ビジネスのネタ”として利用しているように感じられてなりません。


■ 同様の詐欺に遭わないために|4つの注意点

最後に、保護猫を譲り受けたいと考えている人に向けて、詐欺に遭わないためのポイントをまとめておきます。

  1. 見学や面談が一切ない譲渡は避ける
  2. 費用の明細が不透明な場合は要注意
  3. 連絡手段がSNSのみの相手は信用しすぎない
  4. 所在地や団体名を事前に調べ、公式サイトと照合する

■ まとめ:情報社会だからこそ、真偽を見極める目を

SNS時代の今、善意ある人を狙った“擬似ボランティア型詐欺”は確実に増えています。

今回のX氏のような人物は、アカウント名を変えて何度でも現れる可能性があります。

誰かの“助けたい”という気持ちを守るために、私たち一人ひとりが正しい情報を知り、共有することが求められています。

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