2025年5月12日、アミューズ法務部が公式X(旧Twitter)を通じて発表した声明が、SNS上で大きな注目を集めています。
その内容は、「所属アーティストがライブを鑑賞中に盗撮被害にあった」というもので、マナーを越えて“法的にNG”な行為があったことを強く警告するものでした。
「えっ、まさかそんなことが…」と思った方も多いかもしれません。しかし実際、会場では撮影行為自体が禁止されていたにもかかわらず、ファンの誰かが無断でアーティストの姿を撮影し、SNSに投稿してしまったのです。
この記事では、この事件の概要と、誰が被害にあったのかの推測、そして私たちファンが今後気をつけるべきことを整理してお届けします。
■ 事件の概要|アミューズが異例の“法務部声明”
アミューズの公式法務アカウントは、5月12日に「非常に残念なことが起きました」と前置きしたうえで、次のように注意喚起しました。
「当社所属アーティストが、他社アーティストのライブを観覧中に盗撮されました。これは単なるマナー違反ではなく、肖像権の侵害という明確な不法行為です」
さらに、「今回のライブ会場では写真・動画の撮影は禁止されていた」とも記載があり、行為そのものが“規約違反”かつ“法的リスクを伴う”ことを強調しています。
このように、ファンによる軽い気持ちのSNS投稿が、本人や事務所に大きな影響を与えかねないことが明確になりました。
■ 被害にあったのは誰?名前は公表されずも憶測が飛び交う
現時点でアミューズ側は、「どのアーティストが盗撮されたのか」について明言していません。
しかし、SNSでは複数のアカウントが「●●さんがライブに来てた」「〇〇の隣にいたのは△△だった」といった目撃情報を投稿しており、いくつかの名前が候補に挙がっています。
ただし、こうした憶測もまた“二次的な迷惑”を生む可能性があるため、ここであえて個人名を挙げることは控えたいと思います。
仮にその情報が正しかったとしても、被害者であるアーティストを再び注目の的にしてしまうのは本末転倒です。
個人的な感想ですが、「誰だったか」よりも「なぜそういう行為が起きたのか」「今後どう防げるか」を考えるほうが、私たちファンにとっては遥かに建設的ではないでしょうか?
■ 盗撮は“マナー違反”ではなく“法律違反”
今回の件でアミューズ法務部が特に強調していたのは、「盗撮は単なるマナー違反ではない」という点です。
実際、無断で個人の顔や姿を撮影・公開することは、肖像権やプライバシー権の侵害に該当する可能性が高く、損害賠償などの対象になることもあります。
例えるなら、電車の中で隣の人のスマホ画面を勝手に撮影し、それをSNSにアップするようなもの。
たとえそれが有名人であっても、プライベートな時間を侵害してよい理由にはなりません。
「バレなきゃいい」という軽い気持ちが、結果として法的トラブルに発展するリスクを孕んでいるのです。
■ なぜライブ会場で盗撮が起きるのか?
ライブ会場での撮影禁止は、もはや常識ともいえるルール。それにもかかわらず、なぜ盗撮が後を絶たないのでしょうか。
主な原因は以下のような点にあると考えられます:
- SNS映えを狙った“自己顕示欲”
- アーティストを間近で見られた興奮からくる“衝動的行動”
- 「みんなやってるからいいだろう」という“集団心理”
特に今回のように、別のアーティストの公演を見に来ていた有名人が偶然近くにいた場合、「レアだから撮っておこう」と感じてしまうのも理解できなくはありません。
しかしその一瞬の行動が、本人のプライバシーを著しく侵害し、そして何より“安心して外出できない環境”を作ってしまうことに繋がるのです。
■ ファンが今できることとは?
最後に、私たちファンにできることをいくつか挙げてみましょう。
- 会場のルールは必ず守る(撮影禁止なら従う)
- 他人が盗撮しているのを見かけたら注意喚起するか、係員に報告
- SNSで怪しい投稿を見かけたら「いいね」や「拡散」を控える
- アーティストのプライベートはそっと見守る姿勢を持つ
アーティストも私たちと同じ「ひとりの人間」であり、オフの時間やプライベートを大切にしたいはずです。
だからこそ、ファンとしては“近づきすぎない配慮”も愛情のひとつではないでしょうか。
■ まとめ
- アミューズが5月12日、所属アーティストの盗撮被害をXで報告
- 被害者の名前は公表されていないが、SNSでは憶測が飛び交う
- 撮影行為そのものが禁止されていた会場での無断撮影は明確な不法行為
- ファンには「マナーを超えたモラルと法意識」が求められている
今後も私たちが安心して応援できる環境を守るためには、ひとりひとりの心がけが欠かせません。
アーティストとファンの間にある“信頼のバランス”を壊さないように、冷静な行動を心がけていきましょう。
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