【お茶の水女子大】アカハラの30代講師は誰？名前や顔画像は特定された？

お茶の水女子大学にて、30代の男性講師によるアカデミック・ハラスメント（通称「アカハラ」）が発覚し、学内外に衝撃が広がっています。大学側はこの講師に対し「戒告」という懲戒処分を下し、さらには今後、複数回にわたる「行動改善プログラム」への参加を義務付けるとしています。

今回の事案に関して、講師の個人情報、特に名前や顔写真などが明らかになっているのか、多くの関心が集まっています。本記事では、事件の経緯、大学側の対応、さらに講師の特定に関する情報までを可能な範囲で整理し、検証します。

問題発覚の経緯──精神的苦痛を与える「一方的な非難」

事案が発生したのは2023年4月ごろとされています。お茶の水女子大学によると、問題の講師は、指導を受けていた学生に対し、「一方的に責め立てるような言動」や、「指導そのものを打ち切るような発言」を行っていたとのことです。これにより、当該学生は強い精神的苦痛を被ったと報告されています。

該当学生は、大学内に設置されているハラスメント相談窓口に相談。大学側が事実関係を調査した結果、講師の言動に問題があったと判断され、今回の懲戒処分に至りました。

なお、この講師は大学の聞き取りに対し、「学生に対する対応に不十分な点があった」と部分的に非を認めていると報じられています。

今回のアカハラに対して大学が下した処分は、「戒告」です。これは懲戒の中でも比較的軽微なものであり、停職や免職とは異なり、厳重注意に近い意味合いを持ちます。

とはいえ大学側は、単に注意を促すだけではなく、この講師に対し、教育活動や研究を継続しつつ、自らの言動を内省する機会として「行動改善プログラム」を複数回受講させる方針を示しています。このプログラムは、問題行動の背景を見つめ直し、今後の再発を防ぐことを目的としたものです。

現在のところ、問題の講師に関する個人情報、すなわち氏名や顔画像などは、公的なメディアを含め一切公開されていません。大学側もプライバシー保護の観点から、詳細な身元情報は伏せたままの対応を続けています。

これに対して、一部のネットユーザーの間では「実名公開すべきではないか」という声もありますが、現段階では情報が極めて限られており、講師の特定には至っていないのが実情です。

また、SNSや掲示板などで“犯人探し”が行われる危険性もあり、大学側としても事態の拡大を懸念していると見られます。

こうした大学内部の処分において、加害者とされる教職員の名前や顔を公開しないケースは少なくありません。主な理由としては、以下のような点が挙げられます。

このように、現時点で公表されていないのは、大学が加害者の社会的制裁よりも、行動の是正を重視しているからだと考えられます。

今回の事案を受け、大学内では再発防止策の強化が急務となっています。すでに設置されているハラスメント相談窓口の機能強化、講師への研修義務化、学生への啓発活動の充実など、包括的な対策が求められています。

また、今回のように学生が安心して相談できた背景には、学内の窓口体制がある程度機能していたというポジティブな側面も見受けられます。ただし、それだけでは不十分であり、根本的な指導体制の見直しが必要です。

アカデミック・ハラスメントは、その性質上、指導関係の上下関係を悪用する形で行われるケースが多く、被害者が声を上げにくい構造的な問題を含んでいます。今回、被害学生が相談に踏み切れたことは非常に意義ある一歩でしたが、これは一例に過ぎません。

大学は、事後的な対応にとどまらず、未然に防ぐための教育改革と意識改革を進める必要があります。また、透明性を高め、学生が安心して学問に向き合える環境づくりが求められています。

この件について新たな情報が入り次第、追って報告いたします。