2025年6月、大阪・関西万博の会場内で発生した窃盗事件が大きな話題になっています。
今回逮捕されたのは、東京都在住の大学生 荒牧賢人(あらまき けんと)容疑者(21) と 名取利恭(なとり としやす)容疑者(21) の2人です。
彼らが疑われているのは、会場オフィシャルストアで扇子など9点、合計およそ7万4000円相当の商品を盗んだというもの。警察の取り調べに対し、両名とも容疑を認めています。
◆ 撮り鉄仲間による計画的行動?
驚くべきは、この事件が単独犯ではなかった点です。
2人は同日、すでに逮捕されていた別の大学生3人──平原雄大被告(20)、木村彩人被告(22)、瀬間陽人容疑者(21)──と一緒に来場していました。
全員が「撮り鉄」仲間であり、日頃から鉄道を撮影するため全国を移動していたとのこと。
供述によると、このグループの間では**「無賃乗車は当たり前」**という認識があったそうで、事件当日も東京駅から新神戸駅まで新幹線で移動し、その後在来線を利用しましたが、すべて無賃乗車だったとされています。
◆ 犯行の手口
- 時期:2025年6月
- 場所:大阪・関西万博会場内オフィシャルストア
- 盗品:扇子など計9点(約7万4000円相当)
- 方法:商品を会計せず持ち出し
- 目的:他の仲間のケースでは「売却して現金化」する計画もあったと供述
警察の調べでは、5人全員が「万引き目的で万博に来場していた可能性が高い」と見られています。
◆ 無賃乗車&不正入場の疑いも
さらに問題となっているのは、交通費を一切支払わずに移動していた点と、入場チケットの不正利用です。
一部のメンバーは年齢を偽り、12〜17歳対象の「中人料金」のチケットで入場していたことも判明。これにより、窃盗・詐欺・鉄道営業法違反と複数の法令違反が問われる可能性があります。
◆ 荒牧賢人の人物像
荒牧容疑者は21歳の大学生で、東京都内在住。
学生時代から鉄道写真に熱中しており、SNSでは鉄道関連の写真や仲間との活動を共有していた形跡があるものの、事件発覚後は非公開設定になっているようです。
◆ 名取利恭の人物像
同じく21歳の大学生で、荒牧容疑者と同じ撮り鉄グループに所属。
複数の友人との鉄道遠征やイベント参加の様子がSNSで見られたとの情報もありますが、本人アカウントは現在確認困難です。
◆ 大学はどこ?
2人の大学名は公式発表されていません。
しかし、東京都内または首都圏の大学に通っていたとみられ、撮り鉄活動を通じて知り合った可能性が高いです。大学側の処分やコメントは現時点で出ていませんが、今後懲戒や退学の可能性もあります。
◆ SNSアカウント調査
- Facebook:同姓同名アカウントは存在するが特定不可
- Instagram:非公開設定または削除済み
- X(Twitter):鉄道写真や旅行に関する過去投稿が一部残存しているが、更新停止
警察の捜査過程で、SNSでのやり取りや計画の痕跡が明らかになる可能性があります。
◆ 撮り鉄コミュニティへの影響
撮り鉄活動は本来、鉄道を愛する趣味であり、全国の鉄道ファンがマナーを守って楽しんでいます。
しかし、一部の心無い行為がコミュニティ全体の印象を悪くしてしまうのも事実。今回の事件は、鉄道ファン全体への偏見を助長しかねず、関係者からも厳しい声が上がっています。
◆ まとめ
- 荒牧賢人・名取利恭両容疑者は大阪・関西万博会場で万引き容疑で逮捕
- 撮り鉄仲間5人による計画的行動の疑い
- 無賃乗車や不正入場など複数の違法行為が判明
- 大学名や詳しいSNS情報は未公表
今回の事件は「仲間内の常識」が社会の非常識となり、重大な犯罪につながった典型例です。
今後の裁判でどのような判決が下されるのか、注目が集まります。
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