X JAPANのリーダーであり、世界的アーティストとして知られるYOSHIKI氏が、人気アニメ『ダンダダン』に関連する内容をSNSで取り上げ、大きな波紋を呼びました。
SNSでは「しつこい」「なんで公にするの?」という声もあれば、「正当な主張」「気持ちはわかる」という擁護もあり、ファンの間でも意見が割れる事態に。
この記事では、YOSHIKI氏がどのように『ダンダダン』をめぐる議論に関わったのか、経緯と背景、ネット上の反応までを時系列で整理しながら、問題の本質に迫ります。
■ 騒動の発端:「HAYASii」というバンドに違和感?
2025年8月7日放送のアニメ『ダンダダン』第18話では、劇中で「HAYASii(ハヤシィ)」というバンドが登場。このバンドがパフォーマンスした楽曲『Hunting Soul』が、X JAPANの名曲『紅』を思わせるようなサウンドだったことで、YOSHIKI氏が反応します。
翌日、YOSHIKI氏はX(旧Twitter)に次のような投稿をしました。
「何これ、X JAPANに聞こえない?」
「こういうのってあり?誰か説明して…」
このコメントにより、アニメファンと音楽ファンの間で大きな議論が勃発。
■ 「紅」と酷似?著作権をめぐる発言も波紋
YOSHIKI氏はさらに、自身のYouTubeチャンネルに投稿している『紅』の動画を引用する形で、
「著作権侵害の可能性を弁護士に指摘された」
「『紅』の権利はソニーが管理。自分でも使用許可が必要な場合がある」
と述べ、法的な懸念にも言及。
この投稿によって、ただの“感想”ではなく、ある種の抗議・問題提起と受け取った人も多く、「怒ってるの?」「本気で法的対応するつもり?」といった憶測が飛び交いました。
■ マーティ・フリードマンの反応と一度目の収束
問題の楽曲に関わったギタリスト・マーティ・フリードマン氏(元メガデス)は、SNS上でこう応じました。
「私たちの演奏にはX JAPANへの敬意と愛を込めました」
この誠意あるコメントに対し、YOSHIKI氏も、
「またセッションしましょう!」
と前向きなリプライを返し、騒動はいったん和らいだかに見えました。
さらに9日には、YOSHIKI氏自身が、
「突然連絡が来て驚いて呟いてしまいました。お騒がせしました」
と謝罪し、火消しムードが漂います。
■ しかし再燃!バンド名に込められた意味に再び反応
騒動はここで終わりませんでした。8月18日、YOSHIKI氏は再び「HAYASii」というバンド名に関してSNSで次のように投稿します。
「よく考えたらこれ、自分の名字(林)じゃない?」
「父の名前?自殺した父のことを思い出す。涙が止まらない」
この投稿により、ファンは騒然。
今度は音楽の類似性ではなく、名前に込められた意味が彼にとって「心の痛み」となったことが示され、コメント欄は同情と困惑の声であふれました。
■ 批判の声:「私情を公にするな」「ファンが疲弊する」
ネット上では、以下のような反応が続出。
- 「パロディに怒るのは理解できるけど、裏でやって」
- 「X JAPANもダンダダンも好きだからこそ、巻き込まないでほしい」
- 「正直、ダサい」「イメージが下がるだけ」
- 「泣いた、って言うのはちょっとやりすぎでは…?」
一方で、
- 「YOSHIKIの気持ちもわかる」
- 「父親へのトラウマなら無理もない」
- 「有名人も感情がある人間だということを忘れてはいけない」
といった擁護の声も根強く、評価は真っ二つに割れました。
■ 結局どうなった?投稿はすべて削除、関係者へ一任
最終的に、YOSHIKI氏は同日のうちに、
「今回の件、関係者に一任します」
とコメントし、一連の投稿を削除。
SNSからは姿を消し、裏側での調整に任せるという結論になりました。
■ 騒動の要点と背景まとめ
事象 | 内容 |
---|---|
発端 | 『ダンダダン』18話でX JAPANに似た曲とバンド名登場 |
第1波 | YOSHIKIがXで「紅に聞こえる」と投稿、著作権の指摘 |
中間 | マーティ氏がリスペクト表明、YOSHIKIが一時和解ムード |
再燃 | バンド名「HAYASii」が「林」に聞こえたことで精神的動揺を吐露 |
結末 | 投稿すべて削除、「関係者に任せる」として騒動は一応終息 |
■ この件が示す「SNS時代の表現リスク」
今回のYOSHIKI氏の行動は、個人の感情や立場からすれば決して非難されるべきものではありません。
一方で、SNSという公共の場で多くのファンを巻き込んだやり取りであったため、「当事者間で解決すべきだった」とする声もまた根強いのが現実です。
これまでカリスマ的存在として尊敬されてきたYOSHIKI氏だからこそ、「SNSで感情を爆発させる姿」に対して複雑な思いを抱く人も多かったようです。
✅ まとめ:共感と批判が入り混じる“現代的な炎上”
- 『ダンダダン』内の演出がX JAPANに酷似していたことが騒動のきっかけ
- YOSHIKIは感情と法的懸念の両面からSNSで発信
- 一度謝罪したものの、再び心情を吐露して再燃
- 最終的には投稿をすべて削除し、関係者に対応を一任
- 「私的な苦悩をSNSで公開することの是非」が問われた事件
今後の教訓
- パロディ・オマージュとオリジナルの境界線の扱い方
- 著名人がSNSで発言する影響の大きさ
- ファンが巻き込まれることによる“二次炎上”の危険性
YOSHIKI氏が再び静かな音楽活動に戻り、真摯な姿勢を見せてくれることを多くのファンが期待しているのも確かです。
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