【大阪万博2025閉幕】ミャクミャク・ガンダム像今後どうなる?

2025年10月13日、半年間にわたり開催されてきた「大阪・関西万博」がついに閉幕を迎えました。夢洲(ゆめしま)という埋立地に、世界中の技術と文化、そして希望を集めたこの万博は、来場者数・話題性ともに国内外で大きな反響を呼びました。

中でも、訪れた人々の目に強く焼き付いたのが、「公式キャラクター・ミャクミャク」の巨大像と、実物大の「ガンダム立像」。閉会式を終えた今、多くの人が気になっているのは、「これらの展示物は今後どうなるのか?」という点ではないでしょうか。

この記事では、大阪万博の目玉とも言えるミャクミャク像・ガンダム像の閉幕後の行方や保存・移設の方針、そして**「レガシー(遺産)」としての意義**に迫ります。


万博の“顔”だったミャクミャク像、どこへ向かう?

閉幕後は大阪府が所有、最初の移設先は万博記念公園

来場者を出迎えていたミャクミャク像は、万博の公式キャラクターとして人気を博しました。閉幕時点では会場内に3体が設置されていましたが、今後この像は大阪府が正式に引き取り、「レガシー(象徴的記念物)として保存・活用していく」方針が示されています。

吉村洋文大阪府知事は、テレビ出演やYouTubeでこう述べています:

「まずは吹田市にある万博記念公園に移します。そこから、大阪府内の観光地を巡回させ、多くの人に“会いに行けるミャクミャク”として楽しんでもらいたい。そして、最終的にはまた夢洲に戻す構想です」

つまり、ミャクミャク像は一度万博記念公園に“里帰り”したのち、府内外を巡る旅に出て、将来的には再開発が完了した夢洲に帰還する「周遊型レガシー」としての役割を果たすことになるのです。


ミャクミャクの経済効果は1000億円規模!?

万博を通じてミャクミャクの人気は爆発的に上昇。初期は「不気味」「謎すぎる」と話題になったデザインも、グッズ展開やSNSを通じて急激に市民権を得ていきました。

会期終了までにミャクミャク関連商品の売上は800億円を突破し、最終的には1000億円超えも視野に入っていたと言われています。

「かわいい」「クセになる」「グッズが手に入らない」といった現象が連日ニュースを賑わせ、「万博の顔」として定着した存在感は、今後も観光資源として活かされていく見込みです。


実物大「ガンダム像」はどうなる?再登場の可能性も

万博で再構築された「動くガンダム」

万博会場では、「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」として、実物大のガンダム像・RX-78F00/E型が大人気を集めました。

この像は元々、神奈川県・横浜の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で稼働していた“動くガンダム”を基に再設計されたもの。大阪版では、片膝を立て空へ手を伸ばすような躍動感あるポーズで展示され、ガンダムファンだけでなく一般来場者からも高評価を得ていました。


閉幕後は解体へ、だが再展示の可能性も?

現時点では、このガンダム像は万博閉幕後に撤去されることが決定しています。しかし、ガンダムの権利元であるバンダイナムコグループは、以下のように発表しています:

「展示に使用した技術や構造データを保存し、今後のプロジェクトでの再展示や別形態での活用を検討しています」

つまり、この「ガンダム像」が完全に姿を消すわけではなく、将来的に“進化した形”で再登場する可能性があるということです。

特に大阪は、ガンダムの生誕地・日本の中でもファン層が厚く、再展示の候補地として再び選ばれる可能性も十分あります。


他の万博展示物も“第二の人生”へ

「解体されるだけ」じゃない、各地に受け継がれる展示物たち

万博閉幕に伴い、会場に設置された数々のパビリオンや展示物は原則として2025年11月以降、段階的に解体される予定ですが、すべてが処分されるわけではありません。

たとえば:

  • ルクセンブルク館:大阪府交野市にある子育て支援施設に再利用
  • ブルーオーシャンドーム:モルディブの観光拠点へ移設
  • ウーマンズパビリオン:横浜で開催予定の2027年「国際園芸博」で再々利用
  • null²パビリオン(落合陽一氏):クラウドファンディングで移設費用を調達中(2億円目標)

など、個性的な施設が“全国・世界”へ旅立つプランが進行中です。


「大屋根リング」は一部を恒久保存へ

木造の巨大構造物として注目された「大屋根リング」は、その一部(約200メートル)を大阪市内の公園エリアで恒久保存する方針が示されました。

使用された木材は、解体後に府内の公共施設などへ再利用される予定。これにより、万博の象徴的建築が「循環型資源」として第二の命を得る形となります。


万博閉幕後の夢洲はどうなる?次の主役は「大阪IR」

万博跡地は「統合型リゾート」へと変貌

万博会場となった夢洲では、2025年の閉幕後も開発は続きます。その主役となるのが、日本初となる正式認可を受けた**IR(統合型リゾート)**の建設プロジェクトです。

IRとは、カジノを含むホテル、国際会議場、ショッピング施設、劇場などを融合させた大型観光複合施設のこと。

  • 運営者:MGMリゾーツ × オリックス
  • 開業目標:2030年秋ごろ
  • 規模:約49ヘクタール(万博跡地に隣接)

このIR計画と万博レガシーの融合により、夢洲は単なる「一度きりの展示空間」から「未来型都市」へと変貌を遂げることになります。


万博は終わった、でも“未来”は終わらない

ミャクミャク像は巡回しながら再び夢洲に帰ってくる。
ガンダム像は、データという形で新たなプロジェクトに活かされる。
パビリオンは全国・世界へと旅立ち、新たな価値を生み出す。
そして夢洲自体が、未来都市として再び脚光を浴びる——

大阪・関西万博2025は、閉幕してもなお「終わり」ではなく、未来へ続く“種”となったことが分かります。


まとめ|大阪万博2025が遺した「レガシー」とは?

  • ミャクミャク像:吹田市の万博記念公園→府内巡回→将来的に夢洲へ
  • ガンダム像:万博終了後は撤去、再展示・次世代プロジェクトに活用予定
  • 大屋根リング:一部を公園で保存、木材は再利用
  • 展示物多数:国内外の施設へ移設・再活用(例:ブルーオーシャンドーム→モルディブ)
  • 夢洲の未来:IR開業に向けて「国際観光都市」へシフト

2025年の万博は一過性のイベントではなく、日本と世界をつなぐレガシーの起点となりました。これからも、あの地で紡がれた「未来の物語」は、新たな形で私たちの前に姿を見せてくれることでしょう。

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