近年、「退職代行」という言葉が社会的に広く認知されるようになりました。その中でも注目を集めていたサービスの一つが「モームリ」です。このサービスを運営する株式会社アルバトロスの代表取締役社長・谷本慎二さんが、弁護士法違反の疑いに関連して報道され、大きな話題となりました。
今回は、そんな谷本慎二さんがどんな人物なのか、経歴や学歴、そして結婚・家族について深掘りしていきます。
谷本慎二は何者?プロフィールまとめ
- 名前:谷本 慎二(たにもと しんじ)
- 生年月日:1989年2月1日
- 年齢:36歳(2025年現在)
- 出身地:岡山県高梁市
- 出身大学:神戸学院大学
- 職業:株式会社アルバトロス 代表取締役社長
- 事業:退職代行サービス「モームリ」の運営
温厚な人柄と整った容姿から“若手イケメン経営者”としてSNSでも注目されていた谷本さん。Z世代を中心に人気を博し、数多くのメディアにも取り上げられました。
谷本慎二の経歴:接客業から起業家へ
谷本さんは大学卒業後、東証一部上場企業のサービス業に入社しました。入社1年で店長、数年で上席店長に昇進し、最終的にはエリアマネージャーとして複数店舗の統括を任されるほどのキャリアを築きます。
その後、10年近く勤めた会社を退職し、2022年に株式会社アルバトロスを設立。同年3月には退職代行サービス「モームリ」を立ち上げました。
「モームリ」というサービス名には、「もう無理」という言葉から来た意味が込められており、働く人々が心身ともに限界を迎えたとき、助けを求められる場所でありたいという想いがあったそうです。
「退職代行を使う人は、もう上司と話す気力もないほど疲れている。その人たちが安心して次に進めるようにサポートしたい。」
谷本さんはこう語り、退職代行という業界に「救済のイメージ」をもたらそうとしていました。
「モームリ」とは?サービス内容の特徴
「モームリ」は、会社を辞めたいけれど直接伝えにくい人の代わりに、企業へ退職の意思を伝える代行サービスです。
- 24時間オンライン相談対応
- 全国対応(正社員・アルバイト問わず)
- 全額返金保証制度あり
- あと払い・クレジット対応
一見便利なサービスですが、退職に関するやりとりは法的に繊細な領域でもあり、弁護士法との線引きがしばしば議論を呼びます。
報道内容:「アルバトロス」に家宅捜索
2025年10月、警視庁がアルバトロス社に弁護士法違反の疑いで家宅捜索を行ったと報じられました。報道によれば、同社が退職代行依頼者を弁護士へ有償で紹介し、紹介料を得ていた可能性が指摘されています。
弁護士法では、弁護士業務の斡旋や報酬の分配を「非弁提携」として禁止しています。つまり、企業が顧客を弁護士に紹介し報酬を受け取ることは原則違法とされています。
この件について谷本社長本人のコメントは現時点で確認されておらず、今後の捜査の行方が注目されています。
谷本慎二の学歴:神戸学院大学出身
谷本さんは岡山県立高校を卒業後、2007年に神戸学院大学へ進学。大学では経営学を専攻し、マーケティングやサービスマネジメントを中心に学びました。
在学中から飲食・接客業のアルバイトに励み、「人と関わること」「顧客満足を追求すること」に強い関心を抱いたといいます。この経験が、後の企業経営にも活かされたようです。
谷本慎二の人物像:柔軟で行動力あるリーダー
谷本さんの印象を知る関係者の多くは、「現場感覚を持ったリーダー」と評しています。従業員時代には自ら店舗に立ち、社員教育にも熱心で、上司からの信頼も厚かったそうです。
独立後も「現場の声を聞く」姿勢を重視しており、SNSでのユーザー対応やアンケート分析を通じて、サービス改善に積極的に取り組んでいました。
また、退職代行というデリケートな業界でありながら、常にポジティブな発信を続けることで、多くの若者に「働き方の自由」を訴えてきた点も評価されています。
結婚や妻(嫁)・子供など家族構成は?
谷本慎二さんの結婚歴や家族について、現時点で公的な情報はほとんど公開されていません。
SNSやメディア出演でも家庭について語ることはなく、プライベートを明かさないスタンスを貫いているようです。ただし、一部では既婚者ではないかという噂もあり、30代半ばという年齢を考慮すると、家庭を持っていても不思議ではありません。
一方で、会社経営に全力を注いでいる印象が強く、起業後はビジネスを最優先してきたとも言われています。子どもの有無についても公表されていません。
なぜ「モームリ」は急成長したのか?
谷本さんが立ち上げた「モームリ」は、設立からわずか1年で全国的な知名度を獲得しました。その背景には、SNSを活用した巧みなマーケティングと、時代のニーズを的確に捉えた戦略があります。
働き方改革が進む中で、「辞めたいのに辞められない」という悩みを抱える若者が急増しており、その需要をいち早く取り込んだのがモームリでした。
また、谷本さん自身が“共感型の経営者”として、ユーザーの心理に寄り添う姿勢を打ち出していたことも、ブランドイメージ向上につながっていたと言えるでしょう。
まとめ:谷本慎二は“時代の隙間”を突いた起業家
谷本慎二さんは、岡山出身の実業家であり、元サービス業マネージャーからベンチャー経営者へと転身した人物です。彼が立ち上げた「モームリ」は、多くの人の心を救った一方で、法的リスクを抱える難しい分野でもありました。
今回の報道によって会社の信用が揺らいだことは事実ですが、それでも谷本さんの起業家としての行動力と社会課題へのアプローチは注目に値します。
今後、法的整理や再発防止策が明確になるにつれ、再び社会の信頼を取り戻すことができるのか。その行方を見守りたいところです。
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