2025年5月、大相撲界で衝撃的なニュースが飛び込んできました。
なんと、力士会が長年積み立ててきた基金が、行司によって使い込まれていた疑いが発覚。しかもその金額は、数千万円規模にのぼるというのです。
本記事では、この事件の概要を整理しながら、
「横領を行った行司は誰なのか?」
「名前や顔写真は明らかになっているのか?」
「今後の処分の見通し」
など、気になるポイントをわかりやすく解説します。
■ 力士会積立金とは?本来の目的と役割
そもそも「力士会積立金」とは何のための資金なのでしょうか?
この積立金は、関取約70人による**親睦団体「力士会」**が、2011年の東日本大震災をきっかけに始めたもので、被災地支援を目的とした資金です。
各本場所の前に、1人あたり1万円ずつを拠出。年6回の積立が行われ、10年以上継続されてきました。これまでに、被災地の学校などへ土俵の寄贈といった支援が実現しており、相撲界としての社会貢献の象徴ともいえる活動でした。
■ 横領発覚の経緯|きっかけは“通帳提出の拒否”
事件が表面化したのは、2024年以降、関取たちが**「通帳と残高の開示」を求めたにもかかわらず、行司が何度も提出を拒んだ**ことがきっかけでした。
「次回は必ず持参する」と言いながらも、言い訳を繰り返す様子に疑問の声が広がり、日本相撲協会のコンプライアンス委員会が調査に乗り出したのです。
その後の事情聴取により、当該の行司が積立金をギャンブルなどに流用していたことを自白。10年以上積み上げてきた信頼と資金が、個人的な遊興に使われていたという事実に、多くの関係者が言葉を失いました。
■ 名前や顔画像は?行司の身元は非公表のまま
では、この横領を行った**“問題の行司”とは一体誰なのか?**
残念ながら、2025年5月26日時点で、実名や顔写真、所属部屋などの詳細情報は明らかにされていません。
報道各社も現時点では「匿名」で報じており、相撲協会も「調査中」として、個人情報の公表には慎重な姿勢を取っているようです。
ただし、これまでの状況から以下のような“条件”が推測されています:
- 力士会の資金を長期間にわたって管理していた
- 関取衆と顔なじみのベテラン行司である可能性が高い
- ギャンブルによって数千万円規模の金銭が消失
今後、協会による正式な処分が下された際には、報道によって実名が報じられる可能性もあります。
■ 数千万円をギャンブルに?罪の重さに世間も憤り
行司が流用したとされる金額は、なんと数千万円規模。その大半がギャンブルや私的な浪費に消えたという証言が報じられています。
「積立金の一部をミスで使った」レベルではなく、明らかに計画性のある着服であり、長年の信頼を逆手に取った悪質な行為といえます。
しかも、そのお金は被災地の子どもたちや教育支援のために使われるはずだったもの。まるで「他人の善意を利用して私腹を肥やした」かのような構図には、ネット上でも怒りと失望の声が広がっています。
■ 今後の処分と見通し|6月中に理事会で裁定か
現段階では、相撲協会のコンプライアンス委員会が調査を進めており、6月の理事会で処分案が審議される見込みです。
処分の内容としては以下のような可能性が想定されます:
- 懲戒解雇または解職処分
- 刑事告発(業務上横領)
- 協会からの損害賠償請求
- 退職金の不支給・剥奪
今回のケースは、ただの“内部トラブル”では済まされません。社会的責任と信頼性が問われる公益法人としての協会の姿勢が、世間から注視されている状況です。
■ なぜ横領は防げなかった?組織の甘さも露呈
この事件は、行司個人の倫理観の欠如だけでなく、協会のガバナンスの弱さも浮き彫りにしました。
10年以上にわたって、誰がどのように積立金を管理し、監査がどの頻度で行われていたのかは不透明。
内部に複数のチェック体制があれば、防げた可能性も否定できません。
たとえば、企業であれば当たり前の「二重承認制」や「定期監査」が、大相撲の世界ではまだ十分に機能していなかったと考えると、今回の事件は氷山の一角である可能性もあります。
■ まとめ|行司の横領は許されない裏切り行為
今回の事件を通じて、私たちが学ばなければならないのは以下の点です:
項目 | 内容 |
---|---|
横領者 | 力士会の積立金を管理していた行司(氏名未公表) |
金額 | 数千万円 |
使用目的 | ギャンブルなど私的流用 |
発覚経緯 | 通帳提出の拒否 → 協会の事情聴取 |
処分予定 | 6月の理事会で決定予定(懲戒処分の可能性) |
「被災地を支援したい」という関取たちの善意を裏切ったこの行司には、厳正な処分と再発防止策の導入が不可欠です。
また、協会全体としても「公益法人」としての責任を自覚し、内部の透明性を高める取り組みが求められています。
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