2025年6月、歌手でタレントの和田アキ子さんが出演するラジオ番組で、**「とんでもなく酷い映画を観た」**という発言をし、SNSを中心に話題となっています。
彼女の口からは具体的なタイトルこそ明かされませんでしたが、発言の端々にヒントが盛り込まれており、リスナーやネットユーザーの間で“ある作品”が浮上しています。
ではその映画は一体どの作品だったのか?
また、なぜそこまで辛辣な評価となったのか?
今回の記事では、和田アキ子さんのコメントの背景やファンの反応、そして「候補となった映画」の詳細について解説していきます。
■ 和田アキ子が語った「耐えられない映画」とは?
和田アキ子さんが酷評したのは、6月7日放送のニッポン放送『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』でのこと。
彼女は久々に映画館で観た作品について、次のように語りました。
「タイトルは言えないんですけど、正直ひどかったです」
「開始10分〜15分で“あっ無理だ”と思った」
「私たち含めて客は17人しかいなかった」
「時間の無駄とすら感じた」
このコメントが放送直後からSNS上で拡散され、「そんなに酷かった作品って何?」とネット探偵たちの考察がスタートしました。
■ 視聴者のヒントから浮上したのは『サブスタンス』
和田さんはタイトルを伏せながらも、いくつかの重要なヒントを残していました。
- 上映時間:約2時間22分
- ジャンル:恐らくホラー、もしくはアート系
- 観客数:17人程度
- 音が非常に大きく感じた
- 公開時期:2025年5月〜6月初旬
これらの情報をもとに特定された可能性が高いとされている作品が、**『サブスタンス(The Substance)』**です。
■ 『サブスタンス』とは?どんな映画だったのか
『サブスタンス』は2024年に制作され、2025年5月に日本で公開されたフランス発のSFホラー映画。主演はデミ・ムーア、監督は『REVENGE』で知られるコラリー・ファルジャ。
● あらすじ(ネタバレなし)
物語は、50歳の元トップ女優エリザベスが、若さと美貌を求めて違法な再生医療薬「サブスタンス」を使用し、自らの“若い分身”を創り出すところから始まります。この分身「スー」は、エリザベスの知識と経験を引き継ぎながらも、若さというアドバンテージを持ち、次第に主導権を握ろうとし始める――というサイコスリラー展開。
肉体の変異や精神的崩壊を描く演出は非常にグロテスクかつ刺激的で、評価が二極化するタイプの作品だといえるでしょう。
■ 和田アキ子が「耐えられない」と感じた理由とは?
この映画が“アート系×ホラー”という組み合わせであることを考えると、万人受けする作品ではないことは確かです。
和田さんのような「エンタメ重視」の視聴スタイルからすれば、以下のような要因が“観ていられなかった”理由かもしれません。
- 映像演出が過激だった
内臓描写や肉体変化など、ホラーが苦手な人にはキツいシーンが多く含まれていました。 - 音響が過剰だった
効果音や音楽が不快なほど強調されており、耳が疲れるという声もSNS上には散見されました。 - テンポが遅い&難解
物語の主軸が精神的な内面や美意識・アイデンティティの崩壊にあるため、エンタメ性よりもメッセージ性に重きを置いていた印象があります。
■ 一部からは「宣伝になった」との声も
和田さんの発言をきっかけに『サブスタンス』の名前が広まり、逆に注目度が上がったという現象も起こっています。
SNSでは以下のような反応が。
- 「逆に気になって観に行った。想像より面白かった」
- 「確かにグロいけど、テーマは深い」
- 「和田アキ子が嫌うのもわかる。でもこれはこれで芸術」
つまり、“合う人には刺さる”タイプの映画だったのかもしれません。
■ 映画批評とタレント発言のバランス
和田アキ子さんのような影響力あるタレントが映画についてコメントする場合、**「個人の感想」と「作品のイメージ」**のバランスが問われます。
特に作品名を明かさない形での“名指し酷評”は、ある意味で最も想像力をかき立てられる手法でもあり、良くも悪くも“炎上マーケティング”になりかねないというのが今回の件のポイントでしょう。
■ 最後に|感想とまとめ
今回の和田アキ子さんの発言は、ひとつの映画への強烈な「拒絶反応」ともいえるものでした。しかしそのことで、逆に作品の存在が広く知られ、別の観点から評価を受ける結果にもつながっています。
映画という芸術表現は、万人に好まれる必要はない反面、その評価が極端に分かれることで新たな議論を生むことも事実です。
『サブスタンス』が和田さんの好みに合わなかったことは確かでしょう。でも、もしあなたが「変わったホラー映画」「芸術的だけど尖っている映画」を探しているなら、一度観てみる価値はあるかもしれません。
🎥「嫌い」という感情も、立派な映画体験の一部。
感情を動かされる作品に出会えたことを、まずは喜びたいですね。
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