世界中のロックファンに衝撃が走った――。
イギリスを代表する伝説のヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン（Iron Maiden）」の初代ボーカリストとして知られるポール・マリオ・デイ（Paul Mario Day）さんが2025年7月、69歳で亡くなりました。
本記事では、彼の生涯と死因、音楽的功績についてまとめながら、どんな人物だったのかを振り返ります。
◆ ポール・マリオ・デイとは何者？略歴と功績を簡単に振り返る
ポール・マリオ・デイさんは1955年にイギリスで生まれました。1975年、後に世界的ヘヴィメタルバンドとなる「アイアン・メイデン」が結成された当初のメンバーとして参加し、記念すべき初ライブにも出演しました。
しかし在籍期間はわずか1年。1976年にバンドを離れ、自らの音楽活動の道を歩み始めました。
その後は「モア（More）」や「ワイルドファイアー」「スウィート」などのバンドを渡り歩き、1981年には名盤『Warhead』をリリース。イギリス発のメタルムーブメント「NWOBHM（ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル）」の担い手として、多くのファンの記憶に残りました。
◆ 訃報が伝えられたのはオーストラリアの自宅
2025年7月29日、彼がかつて在籍していたバンド「モア」の公式SNSが訃報を発表。「ポールはオーストラリアの自宅にて静かに息を引き取った」と報じられました。詳細な死因は公開されていませんが、年齢的にも自然死または持病によるものと見られています。
なお、彼は1986年にオーストラリアへ移住しており、以降も現地で音楽活動を継続。ファンとの距離を大切にしながら、地道に舞台に立ち続けていたことが関係者から語られています。
◆ 死因は？公表されていない背景とは
現時点では、ポール・マリオ・デイさんの死因や持病の詳細は公式には発表されていません。
しかし、SNSやロックファンの間では、
- 長年のツアー活動による心臓系の疾患説
- 高齢による老衰
- 長期的な健康問題による静かな看取り
など、様々な憶測が飛び交っています。
“静かに自宅で息を引き取った”という情報から察するに、急逝というよりは、体調を見守られながらの自然な旅立ちだったのではないかと思われます。
このようなとき、メディアによっては詳細を追及しがちですが、彼のような伝説的ミュージシャンに対しては、むしろ“そっと見送る”という姿勢が求められるのかもしれません。
【追記】
ポール・マリオ・デイさんは癌で闘病していたと報じられました。
アイアン・メイデンのリード・シンガー、ポール・マリオ・デイが癌との闘病の末、69歳で死去した。
◆ 生涯を通じて音楽に身を捧げた人物
ポールさんのキャリアは「一発屋」や「短命なスター」と片付けられるものではありません。
アイアン・メイデン脱退後も、
- モアでのアルバム制作
- ワイルドファイアーでのライブツアー
- ソロ活動
など、**地道に音楽を追求し続けた真の“ロッカー”**でした。
たとえば、1981年の「モンスターズ・オブ・ロック」フェスティバルでは、圧倒的なボーカルパフォーマンスで観客を魅了。**「あの夜の歌声は忘れられない」**という声は今でも語り草です。
◆ 「初代ボーカル」の重圧と孤独
ロック界では“初代メンバー”という肩書きが、栄光と同時に重圧にもなることがあります。
特に、アイアン・メイデンのように世界的に成功を収めたバンドを最初に支えた人物であるにもかかわらず、短期間で脱退してしまった場合、「もっと残っていれば…」というタラレバがついて回ります。
しかし、ポールさんはその後も自身の道を貫き、成功や名声にこだわらず、音楽という“生き様”そのものに正直に生きたアーティストだったと言えるでしょう。
◆ SNSでも追悼の声続々「真のメタルマン」「レジェンドだった」
訃報が報じられるや否や、X（旧Twitter）やRedditなどでは
- 「若い頃に彼の歌声でメタルに目覚めた」
- 「マイナーでも確実に魂に届く歌だった」
- 「あの時代を支えた真のレジェンド」
といった声が多数投稿され、彼の存在の大きさを改めて実感させました。
なかには、「今でも『Warhead』はヘビロテしてる」という熱いコメントも。彼の歌声がどれだけ人々の心に刻まれていたかを物語っています。
◆ おわりに：ポール・マリオ・デイさんの死を悼みながら…
時代の波に揉まれながらも、静かに、そして誠実に音楽と向き合い続けたポール・マリオ・デイさん。
彼の訃報は確かに悲しいものですが、同時に「本当のミュージシャンとは何か？」という問いを私たちに投げかけているようにも感じられます。
目立たなくても、売れなくても、“音楽を愛すること”をやめなかった彼の姿勢は、これからの時代にも受け継がれるべきメッセージです。
ポールさん、どうか安らかに。
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