2025年8月15日に放送された『それSnow Manにやらせて下さいSP』(通称「それスノ」)で披露された新企画「それアドリブでやらせて下さい」。Snow Manが挑戦する即興ドラマ企画として注目を集めましたが、放送直後からSNSを中心に**「Netflixの人気番組『トークサバイバー!』に似すぎているのでは?」**と大きな議論を呼んでいます。
さらに、この件に対し『トークサバイバー!』の仕掛け人である佐久間宣行氏がSNSで反応したことで、パクリ疑惑は一気に加速しました。
この記事では、両番組の共通点や相違点、ファンや業界の声、そしてテレビ制作における「オリジナリティ」の境界線について詳しく解説します。
■新企画「それアドリブでやらせて下さい」の内容とは?
今回の『それスノSP』で導入されたのは、Snow Manが全員主演を務めるオリジナル学園ドラマ「SOOKIES(スーキーズ)」。不良少年たちが甲子園を目指す青春ストーリーという設定で、通常のドラマ台本には存在しない「空白部分=アドリブブロック」が多数仕込まれていました。
出演者はそのブロックに差し掛かると、台本に書かれたお題に沿って即興で会話を展開しなければならず、制作者側が「撮れ高OK」と判断するまでシーンは進行。演者の瞬発力やユーモアが試される企画でした。
Snow Manのメンバーは普段からトークやバラエティにも定評があるだけに、即興芝居にも前向きに挑戦。視聴者からは「ぎこちないけど面白い」「新鮮な一面が見られた」と一定の評価も寄せられました。
■『トークサバイバー!』とは?
一方で比較対象となった『トークサバイバー!』は、Netflixで配信されている人気番組。芸人やタレントがドラマ仕立てのシーンに参加しつつ、台本の一部に設定された「フリートークゾーン」で爆笑エピソードを披露。
大悟(千鳥)を中心とした芸人たちが「最悪の失敗談」や「友人から聞いたタレコミ」などをテーマに即興トークを繰り広げ、盛り上がりに欠けると即脱落、というサバイバル方式です。
番組は佐久間宣行氏が企画・演出を担当。独特の構成で“ドラマ×即興お笑い”を融合させ、配信初期から大きな話題を呼びました。
■指摘された「類似点」
両企画の共通項として指摘されたのは以下の点です。
- ドラマ台本の一部が空白
→ 出演者がアドリブで話を繋ぐ仕組み。 - 緊張感ある即興トーク
→ 面白さや流れを成立させないと成立しない。 - ゲストを交えた予測不能な展開
→ 事前に出演者へ内容を知らせないサプライズ要素。
こうした要素が似通っていることから、「Snow Man版トークサバイバー」と評する声がSNS上で急増しました。
■佐久間宣行氏の反応
疑惑を加速させたのは、オリジナル番組を手がけた佐久間氏のSNS投稿です。放送直後に**「まじかよw」**と一言だけ投稿。
このリアクションが拡散され、「やはり本家も驚いている」「佐久間さんが不快感を示しているのでは」と受け止められました。実際の意図は不明ながら、火に油を注ぐ形で「パクリ疑惑」はさらに拡散。
■制作サイドの発言が炎上に拍車?
「それスノ」の総合演出を務める吉野総一郎氏が放送前に「ずっと温めてきた企画がやっと実現できました!」とSNSに投稿。この一文が「完全オリジナルを装っている」と受け止められ、視聴者の反感を買いました。
「トークサバイバーを知らないわけがない」「参考にしたなら一言触れるべきでは」といった意見が殺到し、番組の信頼性に影響を与えた形です。
■ファン・視聴者の反応
SNSを中心に、以下のような三つの立場が見られました。
1. 厳しい批判派
- 「完全にトークサバイバーのコピー」
- 「ここまで似てるのはさすがにアウト」
- 「Snow Manが気の毒」
2. Snow Manを擁護する派
- 「悪いのは演者ではなく制作陣」
- 「メンバーは一生懸命だった」
- 「アドリブはそれなりに楽しめた」
3. 冷静な分析派
- 「テレビ業界では似たフォーマットは珍しくない」
- 「オマージュなら問題ないが表現の仕方がまずかった」
- 「既存の企画をアレンジするのはよくあること」
■過去にも指摘された「模倣企画」
「それスノ」は以前から、過去の人気番組に似た企画を取り上げてきました。
- 『学校へ行こう!』の「未成年の主張」
- 『ひみつの嵐ちゃん!』の「マネキンファイブ」
- 『東京フレンドパーク』のゲーム企画
こうした復刻的要素を取り入れるたびに、「オリジナリティが足りない」との声が一定数出ていました。今回の件は、その延長線上にあるとも言えます。
■楽曲にも飛び火?Snow Man「ばきゅん」への疑惑
ちょうど同時期に、Snow Manの新曲「ばきゅん」が他グループの楽曲に似ていると一部で言われ、タイミングの悪さも手伝って「またか」という空気が広がりました。
ただし、音楽の世界では構成やメロディが似通うことは多く、必ずしも盗用とは言えません。人気グループであるがゆえに注目が集まり、批判の対象となりやすいとも考えられます。
■テレビ業界における「模倣と創造」
バラエティ制作の現場では、既存フォーマットを参考にして新企画を立ち上げることは日常茶飯事です。海外では「フォーマット販売」という形で正式に権利を買い取り、各国でローカライズする手法も一般的。
今回の問題は、単なる類似性だけでなく、**「オリジナルを強調した制作サイドの言葉」や「本家制作者のSNS反応」**が重なり、炎上につながったといえます。
■まとめ:今回の騒動が残した課題
今回の「それスノ」パクリ疑惑は、番組作りにおける以下の課題を浮き彫りにしました。
- 独自性の確立
→ 似た企画でも、Snow Manだからこその特色を明確に打ち出す必要。 - リスペクトの姿勢
→ 参考にした企画があるなら、オマージュであることを認める誠実さが求められる。 - 情報拡散のスピード
→ SNS時代では小さな違和感も即炎上に繋がるため、事前説明や発言の慎重さが必須。
Snow Manのメンバー自身に非はなく、むしろ与えられた場で全力を尽くしていたことは多くの視聴者が理解しています。批判の矛先はあくまで制作陣に集中していますが、この件をきっかけに「より独自性のある企画づくり」が求められるのは間違いないでしょう。
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