2025年6月下旬、日本の洋菓子界に大きな悲しみが走りました。
川崎市・新百合ヶ丘にある人気洋菓子店「リリエンベルグ」の創業者であり、長年同店の味を牽引してきたパティシエ、横溝春雄さんがこの世を去ったのです。享年77歳でした。
本記事では、横溝さんの功績や人柄に加え、死因やご家族(奥様・お子さん)など、限られた公表情報をもとに整理し、洋菓子職人としての生涯を振り返ります。
■「リリエンベルグ」創業者・横溝春雄さんとは?
横溝春雄さんは、1948年生まれ・埼玉県出身。
子どもの頃から家族がパン屋を営んでいた影響で、早くから食の世界に親しんでいました。高校卒業後は、東京・神田の洋菓子店で修業をスタートし、20代でヨーロッパへ渡ります。
特筆すべきは、**オーストリアの老舗「デメル」**で日本人として初めてパティシエとして受け入れられた実績。ドイツ・スイス・オーストリアと複数の国で経験を積んだのち、帰国後に新宿中村屋の洋菓子部門で長年シェフを務めます。
そして1988年、自身の理想を追求すべく**「ウィーン菓子工房リリエンベルグ」**を川崎市にオープン。以来、「焼きたて・作りたて」に徹底的にこだわった洋菓子で、多くのスイーツファンを虜にしてきました。
■急逝の報は6月下旬、息子・亮太さんが公表
2025年8月25日、リリエンベルグの公式Instagramを通じて、息子の横溝亮太さんが父の死を報告しました。
「去る6月下旬、シェフ・横溝春雄が急逝いたしました。1988年のオープン以来、長きにわたり多くのお客様に支えていただきましたこと、心より御礼申し上げます。これからも父と母の想いを受け継ぎ、真心のこもったお菓子をお届けしてまいります。」
この投稿がなされるまでは、メディア報道もなく、多くのファンにとっては突然の知らせとなりました。
なお、息子の亮太さんは現在、父の後を継ぎ、2代目パティシエとして店舗運営を担っていることも同時に明かされました。
■気になる「死因」は? 公式発表は今のところなし
横溝春雄さんの死因に関して、公式からの明確な発表はありません。
日刊スポーツや関連メディアでも「急逝」としか表現されておらず、病名や健康状態の詳細は伏せられたままです。
しかし、2025年時点で77歳という年齢を考えると、**持病の悪化や急な体調変化(心疾患・脳疾患など)**の可能性も推察されます。
また、リリエンベルグ公式SNSやご家族からも、プライバシーへの配慮からか、詳細には触れられていません。
ネット上では、「体調を崩していた様子はあったのか?」「急だったのか、闘病だったのか」といった声も見受けられますが、確証ある情報は出ていないため、過度な憶測は慎むべきでしょう。
■奥様や子どもなど、横溝春雄さんの家族構成
横溝春雄さんには長年連れ添った妻がいるとのことです。
出会いは「新宿中村屋グロリエッテ」で、二人三脚で歩んできました。
そして、ご子息・亮太さんも菓子職人として父の背中を追ってきたのだと思われます。
「家族で営むパティスリー」という形態は、特にヨーロッパの伝統的なスタイルに近く、横溝さんがオーストリアで培った文化や価値観が根付いていることが感じられます。
なお、子どもの人数や奥様の氏名など詳細なプロフィールは、公式に明かされていません。
■横溝春雄さんが遺した“洋菓子の哲学”
横溝さんは職人として、素材の力・鮮度・真心を最も大切にしていたと語られています。
例えば…
- クッキーやケーキは作り置きせず、その日焼きたてのものを販売
- 季節感のある素材を取り入れ、旬の味わいを活かす
- 派手さよりも「やさしさ」や「感動」を届けることを重視
このような姿勢から、リリエンベルグの洋菓子は「お菓子でありながら温もりを感じる」存在として、多くの人の記憶に残り続けてきました。
また、横溝さんはNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』や、テレビ朝日『食彩の王国』などにも出演し、一流職人としての誠実な生き方が広く知られていました。
■SNS上で広がる追悼と感謝の声
横溝春雄さんの訃報を受け、SNSには多くの方々から感謝と追悼のメッセージが寄せられました。
「リリエンベルグのモンブランが忘れられません。ご冥福をお祈りします」
「いつか直接お礼を言いたかった。本当に大好きな洋菓子でした」
「家族の誕生日は必ず横溝シェフのケーキで祝っていました」
このような声からもわかる通り、横溝さんが届けてきた洋菓子には、人々の人生の節目に寄り添う力があったことがうかがえます。
■これからのリリエンベルグと息子・亮太さんに期待
横溝春雄さんの遺志は、息子・亮太さんとスタッフの皆さんによって今後も大切に守られていくことでしょう。
特に、「お客様に真心を届けたい」という信念は、リリエンベルグの全てに通底しています。
横溝亮太さんも父と同じように、職人として地道に技術を磨き続けてきた人物であり、今後の活躍にも大きな期待が集まっています。
■まとめ
洋菓子職人として、日本だけでなく世界の食文化とも真剣に向き合ってきた横溝春雄さん。
その訃報は多くの人々にとって、寂しさとともに感謝の気持ちを再確認する機会となりました。
本記事でお伝えしたポイントは以下の通りです:
- 死因は明かされていないが「急逝」との表現
- 妻や息子(亮太さん)との“家族経営”が特徴的
- 洋菓子作りに対する信念と哲学は多くのファンに影響を与えた
- 息子が後を継ぎ、店舗は継続運営されている
美味しい洋菓子の奥にあった、横溝さんの“やさしい情熱”を、これからも忘れずにいたいものです。
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