テレビドラマ『太陽にほえろ！』の“山さん”こと山村刑事役でおなじみの露口茂（つゆぐち しげる）さんが、2025年4月28日、東京都内の自宅で亡くなったという報道がありました。享年93歳。
長きにわたってテレビ・映画・舞台の第一線で活躍してきた名優の訃報に、芸能界はもちろん、世間からも惜しむ声が広がっています。
今回は、露口茂さんの死因・結婚生活・配偶者や子どもなどの家族関係、そして知られざる私生活や生き方について詳しく掘り下げてみます。
■ 露口茂の死因は“老衰”｜長寿を全うした静かな最期
2025年4月28日に息を引き取った露口茂さんの死因は、「老衰」であることが発表されています。
晩年はメディアへの登場も少なく、芸能界からは自然に距離を置いていた彼。家族や近しい関係者に見守られながら、自宅で静かに人生の幕を下ろしたとされています。
93歳という年齢から見ても、まさに“天寿を全うした”という印象が強く、「理想的な最期」だと感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。
■ 妻の存在は確認されているが…詳細は非公開
露口茂さんには、結婚歴があり、配偶者（妻）がいたことは事実として報じられています。
しかしながら、芸能活動とは対照的に、私生活に関しては極めて情報が少なく、配偶者の氏名・職業・結婚年などは公にされていません。
いくつかの報道によると、
- 結婚して家庭を持っていた
- 奥様は一般人で芸能活動はしていない
- メディア取材や表舞台には一切登場していない
といった特徴から、夫婦でプライバシーを大切にするスタイルを貫いていたことがうかがえます。
■ 子供はいたのか？その存在は不明のまま
露口さんに子供がいたのかどうかも、はっきりとした情報は公表されていません。
一部では「お子さんがいたらしい」「家族で静かに暮らしていた」といった憶測も見受けられますが、確定的な報道や本人の発言は一切なし。ご家族は一般人と見られており、露出を避けていると考えられます。
こうした背景から、露口茂さんは家族をメディアに晒すことなく、自身の芸能活動との線引きを徹底していたといえるでしょう。
■ 若き日の生い立ちと家族背景
露口茂さんは1932年4月8日、現在の東京都（旧・東京市）で誕生しました。幼少期には太平洋戦争の影響で、両親の故郷である愛媛県松山市に疎開。以降、少年時代は松山で過ごしています。
学歴を見ると、愛媛県立松山東高等学校を卒業。ここでは後に文化界の巨星となる伊丹十三氏やノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏と同時期に学んでいたことも知られています。
運動神経にも優れていた露口さんは、高校時代にバスケットボールの国体候補に選ばれるほどの実力者。学生時代はまさに文武両道だったようです。
その後、愛媛大学に進学し、英文学を専攻。NHK松山放送局の劇団で演技に目覚め、俳優の道を志すこととなりました。
■ “山さん”で全国的な人気を博した演技人生
露口茂さんが俳優として脚光を浴びたのは、言うまでもなく1972年から放送が始まった**刑事ドラマ『太陽にほえろ！』**での「山さん」こと山村精一刑事役です。
クールで知的、感情をあまり表に出さない寡黙なキャラクターは、露口さんの演技力と相まって視聴者から絶大な支持を獲得しました。
15年にわたる長寿シリーズの中でも、彼の存在は「作品の核」としての重要性を放っていたと言っても過言ではありません。
■ 声優としても存在感｜『耳をすませば』『ホームズ』で名演
俳優だけでなく、露口茂さんは声優としても名演技を残しています。
特にジブリ映画『耳をすませば』では、猫のバロンの声を担当。落ち着きのある低音で、キャラクターに深みと上品さを与えていました。
また、NHKで放送された『シャーロック・ホームズの冒険』では、主演ジェレミー・ブレットの吹き替えも担当。知的で理性的な声のトーンが原作のホームズ像と一致し、ファンの間では「ホームズ＝露口茂」と言われるほどのハマり役となりました。
■ 晩年の静かな暮らしと芸能界引退
1995年の出演を最後に、露口茂さんは芸能活動から事実上の引退状態に入りました。
以降はメディア露出も一切なく、イベントや再放送特集にも出演することはありませんでした。ご本人の意向によって、芸能界から完全に離れた生活を選んだものと思われます。
その背景には、「露口茂」という俳優像を美しい記憶のままファンの中に残したいという思いがあったのかもしれません。
■ 世間の反応：「最後まで“山さん”らしい生き様だった」
訃報が伝えられた際、SNSや報道コメントには多くの追悼の声が寄せられました。
「“山さん”は私の青春だった」
「私生活を守り抜いた姿勢がかっこいい」
「露口茂さんほど職人肌の俳優はいない」
今なお根強い人気を誇る『太陽にほえろ！』とともに、露口さんの存在は時代を超えて語り継がれていくでしょう。
■ まとめ｜露口茂さんの人生は「プロフェッショナルの美学」に満ちていた
- 死因は老衰、93歳で穏やかに永眠
- 妻の存在は確認されているが、詳細は非公表
- 子供の有無も不明、家族を守り通した生き方
- 学生時代は文武に秀でた実力派
- 俳優・声優として唯一無二の地位を確立
- 晩年は公の場から姿を消し、静かな生活を選択
露口茂さんは、自身の私生活を徹底して守りながらも、プロとして最高の演技を追求し続けた“孤高の名優”でした。
ご本人が生涯大切にしていた「控えめで誠実な姿勢」は、多くの人に影響を与え、いまもファンの心に深く刻まれています。
その偉大な功績に敬意を表し、ご冥福を心からお祈り申し上げます。
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