2022年に滋賀県長浜市長に就任し、裁判官から政治家へと異例の転身を遂げた浅見宣義(あさみ・のぶよし)氏。これまでの歩みや人物像、さらに家庭やプライベートな一面まで、幅広くご紹介します。
法曹界で長年のキャリアを積み、今では市民の声に耳を傾けるリーダーとして地元行政を担う浅見市長。その経歴と家族構成を中心に、本人の信条や性格、人となりに触れる形でご紹介していきます。
■ プロフィール概要|出身地・年齢・趣味など
項目 | 内容 |
---|---|
氏名 | 浅見 宣義(あさみ のぶよし) |
生年月日 | 1959年6月28日(66歳・2025年現在) |
出身地 | 滋賀県長浜市(旧・東浅井郡湖北町) |
現職 | 長浜市長(2022年3月5日~) |
前職 | 裁判官(大阪高裁判事など) |
趣味 | 古墳探訪・高校野球の観戦 |
浅見氏は、滋賀県内の自然豊かなエリアで生まれ育ちました。公務員である郵便局長の家庭で育ったということもあり、幼いころから「公共」に対する意識が根づいていたのかもしれません。
■ 学歴と学生時代|東大法学部卒の知性派
浅見氏は、地元・湖北中学校、県立虎姫高校を経て、日本の最高峰とも言える東京大学法学部に進学しました。
学生時代は野球部で主将を務めるなど、リーダーシップとチームワークを重視する性格がにじみ出ています。特に中学・高校での主将経験は、のちの市政運営における「公平性と責任感」にもつながっているように感じられます。
■ 法曹としてのキャリア|36年の司法人生
東大卒業後、1985年に司法試験に合格。その後は司法修習を経て、1988年から正式に裁判官としてキャリアをスタートさせました。
以降、全国各地の裁判所に勤務。任官後は約10か所の裁判所で経験を積み、裁判官としては非常に多様な分野の案件に携わってきました。また、裁判所勤務中に預金保険機構にも出向しており、行政分野の仕組みにも明るい人物です。
最終的には、大阪高等裁判所判事を務めるなど、司法の上級ポストを経験したのち、2021年に自らの意思で退官。36年間にわたる法曹のキャリアに幕を下ろしました。
■ なぜ市長へ?異色の転身の背景
長年にわたり法律の現場で活動してきた浅見氏が、なぜ「政治の世界」へと歩を進めたのでしょうか。
本人は「自分が育った長浜に恩返しがしたい」「市民一人ひとりの暮らしに近い場所で問題解決に取り組みたい」との強い思いを抱き、政界転身を決断したといいます。
前職の市長に挑む形で立候補した2022年の長浜市長選挙では、4人の候補者の中でトップの得票率を獲得し、初当選を果たしました。
■ 長浜市長としての取り組みと評価
浅見氏が市長に就任して以降、注目されたのは**「市役所内の業務改革」**です。2025年9月の市議会では、これまで処分の対象外だった事務ミスに対しても、今後は一定の厳罰を科す可能性があると明言し、大きな話題を呼びました。
この発言に対しては賛否両論あり、「時代に逆行しているのでは?」との批判も一部で上がりましたが、本人は「公務員としての責任感を再認識する環境づくりが必要」と説明しています。
一方で、子育て支援や地域経済の活性化策にも力を入れており、実直かつ誠実な行政運営を心がけている様子が市政報告などからも見受けられます。
■ 家族構成|共働きの妻と3人の子どもを育てた父親
プライベートでは、浅見氏は結婚しており、妻と3人のお子さんを育ててきた経験を持ちます。
市の公式プロフィールでは「共働きの妻と、子ども3人を育てた」と明記されており、男女ともに働きながら家庭を支える生活を経験している人物でもあります。こうした実体験は、子育て支援政策や働く女性の支援策など、市民生活に直結するテーマに対して現実的でバランスの取れた視点を持っていることを示しているでしょう。
子ども好きという一面もあり、趣味のひとつに「高校野球観戦」を挙げていることから、家庭人としての一面にも親しみやすさがにじんでいます。
■ 人柄・信条・趣味などから見える人物像
趣味は「古墳巡り」と「高校野球の観戦」とのことで、歴史や郷土文化に対しても関心が深いようです。
裁判官時代から続けている座右の銘は「公正無私」。私利私欲を排し、市民の利益を第一に考えるという強い信念を持ち、責任ある立場としての覚悟と真摯さがにじみ出ています。
また、市政運営では「現場主義」を徹底しており、市民からの意見を直接聞く機会(タウンミーティングなど)も積極的に実施。専門家肌でありながら、現場との接点を重視する姿勢は、多くの支持につながっていると考えられます。
■ まとめ:浅見宣義は“現場感覚”を持つ実務派の市長
裁判官としての堅実なキャリアを経て、地元・長浜市のリーダーとなった浅見宣義氏は、理論と実務のバランスを兼ね備えた行政マンと言えるでしょう。
東大卒の知識に加えて、実際の家庭生活での子育て経験や、市民に寄り添うスタンスが、今の長浜市政に新しい風を吹き込んでいます。
まだ1期目の途中ではありますが、その政治姿勢や改革意欲から今後の展開がますます注目される人物です。地域をより良くするために、徹底して「実行力」にこだわる浅見市長の手腕に、今後も期待が高まります。
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