2025年11月30日、福岡・みずほPayPayドームで開催されたB’zの全国ツアー「LIVE-GYM 2025 -FYOP-」福岡公演で、思いがけないアクシデントが発生しました。
それは、ライブ中盤に差し掛かった頃、突如として会場内の音響・照明設備がダウンし、ライブが一時中断されるという異例の展開に。
B’zといえば、30年以上にわたって第一線で活躍し続けてきた日本を代表するロックユニット。そのライブが予期せぬかたちで止まる――その事態に、現場は一瞬騒然となりました。
この記事では、当日のトラブル発生の瞬間から、現場での対応、ファンの反応、そして稲葉浩志さん・松本孝弘さんの姿勢まで、徹底的に振り返っていきます。
◆ 異変が起きたのは中盤、「音が止まった」その瞬間
ライブがスタートした当初、会場は熱気に包まれていました。B’zの定番ナンバーや最新アルバムからの楽曲が次々と披露され、観客も大いに盛り上がっていた最中、突然音響が途切れるという事態が発生。
会場は一瞬「え?何が起きたの?」というような空気に。
照明も落ち、一部のスクリーンもブラックアウト状態に。最初は演出の一部かと思われた方もいたようですが、数十秒経っても復旧しないことから、事態の異常性が明確に。
主に中段以降の席からはステージ上の様子が見えづらく、ざわつきが広がっていきました。
◆ スタッフが緊急対応、稲葉さんが異変に気付き声をかける
しばらくして、B’zのボーカル・稲葉浩志さんがマイクを通じて「ちょっと待ってくださいね。今、機材に不具合が出ているようです」とファンに向けて説明。
同時に、数十人のスタッフがステージ裏・客席脇を走り回り、復旧作業を行っている様子が確認されました。
その間、稲葉さんは落ち着いたトーンでファンに語りかけたり、観客席とやり取りをして場の空気を和らげようとする姿が印象的でした。
ファンのひとりはSNSでこう記しています。
「アクシデントなのに、稲葉さんが冷静に“みんな大丈夫?”って声かけてくれて、涙が出そうになった」
まさに、“プロの対応”という言葉がふさわしい場面でした。
◆ 約20分の中断後、ライブは無事再開へ
その後、スタッフの迅速な対応と復旧作業により、約20分程度で機材トラブルは解消。
稲葉さんが「お待たせしました!さっきの続き、いきましょうか!」と笑顔で語りかけ、再びライブが再開されると、会場からは大きな拍手と歓声が上がりました。
この時の空気感は、ただのライブ再開ではなく、「乗り越えた絆」のようなものが感じられたと多くのファンが語っています。
トラブルによって一時的に止まってしまった時間さえも、B’zとファンの間に深い一体感を生む貴重な瞬間となったようです。
◆ 機材トラブルの原因は?照明・音響の一時停止か
後日、関係者のコメントやSNSに投稿された目撃情報から、原因はステージ側の電源トラブルだった可能性が高いと推察されています。
- 一時的に音響システムが停止
- モニターが暗転し、バックトラックが止まる
- 一部の照明も同時に落ちる
という現象が起きており、電源回線またはシステムトラブルによる連鎖的な停止であると考えられます。
ライブ運営に関わる技術者たちは、高度な機材の中で一つのセンサーや端子の不具合が、全体に影響を及ぼすケースもあると指摘しています。
◆ SNS上では「神対応」と賞賛の声多数
中断時、X(旧Twitter)を中心とするSNS上では現地参加者の投稿が相次ぎ、「B’z福岡公演が止まった!」「機材トラブルでライブが中断中」といった報告が次々と拡散。
一部では「大丈夫?」「公演中止?」といった心配の声もありましたが、最終的にライブが再開され、SNSは安心と称賛の声に包まれました。
特に話題となったのは稲葉さんの対応。
「稲葉さんが“ライブって生き物ですからね”って笑って言ってたのが、プロすぎて泣けた」
「一番不安だったのは本人たちのはずなのに、逆にこっちを励ましてくれるなんて……尊敬しかない」
このように、アーティストとしての姿勢だけでなく、人としての器の大きさにも多くのファンが感動していました。
◆ こうしたトラブルは“レア”で“貴重”な経験でもある
ライブにおいて機材トラブルが起きること自体は珍しいことではありません。しかし、B’zほどの大規模ツアーで公演が中断されるというのは、非常に稀なケースです。
そのため、現地にいたファンの中には「逆に貴重な体験だった」と振り返る声もあります。
- 非日常の出来事に立ち会えた
- アーティストの素顔を垣間見れた
- 逆境を乗り越えて再び盛り上がる瞬間に立ち会えた
こうした“ライブの生もの感”が、観客の記憶に深く刻まれ、思い出として強く残るのです。
◆ スタッフとファンの連携で乗り越えた夜
この福岡公演で何より印象的だったのは、スタッフ・アーティスト・ファンの“三位一体”で乗り越えた一夜だったことです。
技術スタッフが迅速に原因を特定し、安全を最優先にして復旧を進め、B’zのお二人は観客に不安を与えず、ユーモアと冷静さでライブを継続。そしてファンも秩序を保ち、拍手と歓声で再開を支えました。
トラブルという“試練”の場面において、B’zのプロとしての姿勢と、ファンの温かい応援が、あのライブを特別なものに変えたのです。
◆ まとめ|“止まったからこそ生まれた感動”があった夜
2025年11月30日、B’zの福岡ドームライブにおいて起きた一時的な中断――。
それは、予定外の出来事でありながら、むしろその場にいた全員が「ライブの本質」を再確認する機会となったのではないでしょうか。
- アーティストの人間力
- スタッフの専門性と連携
- ファンのリスペクトと協力
それらが織りなすライブという空間は、ただ音楽を聴くだけでは得られない「体験」を提供してくれます。
“LIVE-GYM”とはまさに、生きた音楽と生きた人間が交差する場所。
機材トラブルという一幕を経て、より濃密な絆で結ばれたB’zとファンの夜は、特別な記憶としてこれからも語り継がれることでしょう。

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