【陸自ヘリ】静岡上空でレーザー照射したのは何者(誰)?目的や動機は?
最終更新日:2025年12月15日
◆事件の概要:陸自のヘリにレーザーが照射される異常事態
2025年12月16日の夜、静岡県裾野市の上空で、陸上自衛隊の大型輸送ヘリ「CH-47JA」に対し、地上からレーザー光線が約10分間にわたって照射されるという前代未聞の事案が発生しました。
このヘリは千葉県木更津市の第1ヘリコプター団に所属しており、当時は東富士演習場での夜間訓練中だったと報告されています。
◆被害状況:乗員は無事だったが、安全への脅威
ヘリコプターには5名の隊員が搭乗していましたが、幸いにも負傷者は確認されていません。
とはいえ、夜間飛行中のレーザー照射は、操縦士の視界を奪う危険性が高く、最悪の場合、墜落や衝突事故を引き起こす可能性も否定できません。
陸自の指揮官である伊東佳哉陸将補は「航空機と搭乗員の安全を脅かす極めて危険な行為」と強い懸念を示しています。
◆レーザーを照射したのは誰か?加害者像と動機の可能性
現時点では、照射を行った人物やグループの特定には至っておらず、詳細な情報は警察と防衛省による合同捜査に委ねられています。
ただし、これまでの類似事件や社会背景を鑑みると、以下のような可能性が指摘されています:
- 軍事活動に反発する個人または団体
- 単なる悪ふざけ(未成年やYouTuber等)
- 外国のスパイ行為や嫌がらせ
日本国内では過去にも民間航空機へのレーザー妨害が報告されており、特に意図的な妨害であれば航空危険行為処罰法違反に該当する重罪となります。
◆なぜレーザー照射はこれほど危険なのか?
レーザーポインターや照射装置の光は、パイロットの視界を直接遮るだけでなく、一時的な視力障害(フラッシュ盲)や錯乱を引き起こします。
夜間飛行中は特に視覚に頼るため、数秒の妨害でも操縦のバランスが大きく崩れる恐れがあり、人命に直結する非常に悪質な行為です。
◆関係機関の対応:捜査は進展しているのか?
陸上自衛隊と警察はすでに周辺住民への聞き取りや、防犯カメラの解析を行っているとされます。
また、防衛省は今後、夜間訓練中の飛行ルートや高度を一部見直す方針を示しており、万が一の事態を想定した安全対策が講じられる見込みです。
犯人の特定には時間がかかる可能性があるものの、刑事事件として扱われる見通しです。
◆これまでの類似事件と比較
実は過去にも、航空機に対するレーザー照射事件は国内外で多数報告されています。
特に2015年には、民間航空機のパイロットがレーザーによる目の負傷を訴え、加害者が逮捕されたケースも存在します。
海外では軍用機への照射が国家的な安全保障問題に発展する例もあり、今回のケースもその深刻さにおいては引けを取らないと言えるでしょう。
◆市民として何ができるか?
不審な光線や照射行為を目撃した場合、速やかに110番通報することが求められます。
また、レーザーポインターの不適切な使用が未成年層で拡大しているとの指摘もあり、家庭や学校での教育啓発も重要です。
◆まとめ:犯人は必ず特定されるべき重大事案
陸上自衛隊の訓練中の航空機に対して意図的にレーザーを照射する行為は、国家の安全に対する挑戦とも言える極めて深刻な事件です。
加害者の特定と厳正な処分を通じて、今後同様の事案が起こらないよう、関係機関と市民が協力し合う必要があります。
真相解明が待たれます。

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