【木瀬部屋】暴力と現金盗難の力士は誰?引退と処分の真相|特定されているのか調査
2025年12月、日本相撲協会は、木瀬部屋で発生した深刻な不祥事に対する対応として、臨時理事会を開催しました。事件の内容は、現金の窃盗を発端とした暴力行為であり、これに関わった力士が既に引退届を提出し受理されたことが明らかになりました。
本記事では、事件の経緯と処分、そして「暴力を振るった力士」や「現金を盗んだ力士」は誰なのかという疑問に迫ります。
■ 木瀬部屋とは?部屋の基本情報
木瀬部屋は、東京・足立区に位置する相撲部屋で、元幕内力士である肥後ノ海(現・木瀬親方)が師匠を務めています。
かつては幕内力士も複数輩出していた名門部屋のひとつでしたが、近年は不祥事が続いており、2022年には違法賭博事件でも話題となりました。
■ 今回の暴力・窃盗事件の概要
事案が発生したのは2025年11月7日。場所は九州場所期間中の木瀬部屋宿舎でした。
幕下以下の加害力士Aが、同じく幕下以下の被害力士Bから財布の中身を盗まれたと気付き、激昂。少なくとも5〜6回にわたり拳で顔面を殴打したと報告されています。
この事件は数日後の11月10日、相撲協会に匿名の情報提供があり、明るみに出ました。
■ 暴力を振るった力士は誰?引退処理済みで実名公表なし
問題を起こした力士(加害者A)は、協会の発表によれば幕下以下の力士であり、事件が公になる前に自ら引退届を提出し、すでに受理されているとのことです。
そのため、現時点では実名の公表は行われておらず、メディアによる特定報道もありません。
また、協会側は「過去にも同様の暴力を繰り返していた可能性がある」とし、常習的な行為だったと判断。仮に協会が懲戒処分を下す場合は、出場停止2場所相当の重さだったとされます。
■ 現金を盗んだ力士も誰なのか特定されていない
一方、窃盗の加害者とされる力士Bについても、実名・四股名などは一切公開されていません。
関係者によれば、「財布の現金を抜き取った」という行為が最初の引き金だったものの、盗難額や本人の処分内容も非公開のままです。
つまり、「暴力の引き金となったが、こちらにも問題行為があった」という点が、木瀬親方が協会への報告を見送った理由のひとつとされています。
■ 木瀬親方にも処分|報告義務違反で降格
さらに責任を問われたのが部屋を預かる木瀬親方です。協会は、今回の件を隠蔽しようとしたと判断し、「委員」から「年寄」への降格処分を下しました。
この処分は、報告義務違反および事案を軽視した姿勢に対する責任追及とみられています。
木瀬親方は「被害者側にも非があった」と考えたため、協会に報告しなかったと説明していますが、協会はそれを重く受け止め、組織全体のガバナンスを見直す必要性があると判断したようです。
■ SNSでの特定合戦とデマの懸念
事件発覚後、SNS上では「誰が暴力を振るったのか」「盗んだのは誰か」といった話題が飛び交い、無関係の力士の名前が挙がる事態も一部で見受けられました。
しかし、相撲協会もメディアも該当力士を特定していないため、ネット上の憶測には十分な注意が必要です。
実名や顔写真などを公開しない一方で、匿名による誹謗中傷が起きているケースもあり、今後はネットリテラシーの向上も課題となるでしょう。
■ 木瀬部屋は過去にも問題を抱えていた
木瀬部屋では2022年にも、所属力士が違法賭博に関与していたことが発覚。関係した2人の力士が出場停止処分を受けるなど、問題が続いています。
今回の件で、さらに信頼を損ねる結果となり、今後の存続や管理体制の再構築が急務となるでしょう。
■ まとめ|相撲界の規律と再発防止に向けて
今回の木瀬部屋での事件は、以下の3点に集約されます。
- 暴力行為を行った力士は引退済みで、実名非公開
- 現金を盗んだとされる力士も未特定で処分未公表
- 木瀬親方には報告義務違反により降格処分
相撲界における暴力問題の根深さと、組織としての対応の難しさが浮き彫りになった一件といえるでしょう。
ファンや関係者の信頼を取り戻すためにも、相撲協会には今後再発防止のための教育と制度整備が求められます。

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