YouTuberのヒカルさんが、自身のYouTubeチャンネルで語った“過去バラエティ番組の違和感”が話題を集めています。
問題の場面は、フジテレビで1997年〜2018年まで放送されていた人気番組**『とんねるずのみなさんのおかげでした』**の名物(?)企画。
中でもヒカルさんが「めっちゃ気持ち悪い」と指摘したのは、**“汗かきオン・ザ・ビーチ”**と呼ばれる企画でした。
この記事では、問題のシーンの詳細や、当時の演出意図、現在の価値観とのズレ、世間の反応までを掘り下げてお伝えします。
ヒカルが批判したのは「汗かきオン・ザ・ビーチ」
ヒカルさんが2025年4月に公開したYouTube動画で語ったのは、『とんねるずのみなさんのおかげでした』内のある演出。
「今思えば異常だった」とまで述べています。
▼ ヒカルの発言概要:
- 「人気タレントが激辛料理を食べて、汗だくになって、美女に抱きつく」
- 「冷静に考えたらめっちゃ気持ち悪いやん」
- 「当時から“なんでこんなことさせてるの?”って思ってた」
- 「今なら完全にアウト」
そしてこの“汗だくで美女に抱きつく”という構図の企画こそが、**『汗かきオン・ザ・ビーチ』**なのです。
汗かきオン・ザ・ビーチとは?どんな企画?
『汗かきオン・ザ・ビーチ』は、「激辛鍋を食べて大量の汗をかいたタレントが、女性アナウンサー(美女)にハグを仕掛ける」というリアクション型のコーナー。
まさに“生理的嫌悪”と“羞恥心”を笑いに転化させる昭和・平成初期的演出で、ある意味ではバラエティの“なんでもアリ”時代の象徴ともいえる企画でした。
■ 被害(?)を受けたのは三田友梨佳アナ
この“抱きつき役”として抜擢されたのが、当時フジテレビの人気女子アナだった三田友梨佳さん。
ミタパンの愛称で知られる彼女が、笑顔を作りながらも汗まみれのタレントに抱きつかれる様子に、ヒカルさんは子どもながらに強い違和感を覚えたと語っています。
「美女があんなことされるの、見ててしんどかった。なんで笑わなきゃいけないんやろって」
とヒカルさんは振り返っていました。
当時は笑い、今はアウト?“時代の価値観の変化”
かつてのテレビは、「不快×リアクション=笑い」という構図をよく用いていました。
視聴者も「お約束」として受け止めていた部分があったのも事実です。
しかし、今や時代は大きく変化し、嫌悪感やハラスメントにつながる演出には厳しい目が向けられるようになりました。
▼ 現代なら問題視される理由
- 明確なジェンダーバイアスがある(女性に恥をかかせる構造)
- タレントに対する精神的ストレスが過剰
- 無理な演出や身体的接触の強要
ヒカルさんが述べた「今だったら絶対放送できない」という言葉は、そうした価値観の進化を体現したものだといえるでしょう。
世間の反応|ヒカルの発言に「よく言ってくれた!」の声
ヒカルさんの率直な発言はSNS上でも大きな反響を呼びました。
■ ネットの声(一部)
- 「昔笑ってたけど、今見るとゾッとする」
- 「ヒカルが言ってくれてスカッとした」
- 「女性アナが断れない空気だったんだろうな…」
- 「まさに“昭和の笑い”って感じ」
一方で、「当時は時代背景が違ったんだから、今の価値観で裁くのは違う」という冷静な意見も見られました。
動画はどこで観られる?
タレントの日村さんが汗をかいた状態で三田アナに抱きついたシーンです。
当時はこれが普通に放送されていました。
現在と違い、このような行動が受け入れられる時代背景だったことがわかります。
ただ、現在の価値観で批判だけを押しつけることは少し違う気もしますね。
バラエティの“笑い”はこれからどう進化する?
この話題は、「バラエティにおける笑いの形」が大きな変化を迎えていることを象徴しています。
笑いは本来、人を傷つけないものこそが理想であり、
“いじり”や“羞恥”を利用する構造が古くなりつつあるのは確かです。
「笑われる」ではなく「笑わせる」。
そんな笑いの方向性に、テレビもネットも、時代と共にアップデートされていくべき時が来ているのかもしれません。
まとめ|“汗かきオン・ザ・ビーチ”は過去の遺物?
項目 | 内容 |
---|---|
番組名 | とんねるずのみなさんのおかげでした |
問題の企画名 | 汗かきオン・ザ・ビーチ |
抱きつかれたアナウンサー | 三田友梨佳(ミタパン) |
ヒカルの発言内容 | 「子どもの頃から気持ち悪いと感じていた」「今なら絶対アウト」 |
公開媒体 | YouTube(2025年4月12日)、TikTokなど |
テレビは“時代の鏡”とも言われます。
『汗かきオン・ザ・ビーチ』のような演出が笑いとして成立していた時代と、今のヒカルさんの感覚が大きくズレているのは、ある意味健全な進化の証なのかもしれません。
過去を否定するのではなく、今の感覚で“何が本当に面白いのか”を見直す時代に来ている――
そんな視点を私たちに届けてくれたヒカルさんの発信は、決して“叩き”ではなく、“問いかけ”であったと感じます。
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