2025年5月、「THE SECOND~漫才トーナメント~」で優勝を果たしたお笑いコンビ・ツートライブ。決勝戦での熱戦と、感動的なエンディングが話題になりました。
しかし一方で、「ツートライブって面白いの?」「正直、囲碁将棋の方が完成度高かったのでは?」といった疑問の声もネット上では見受けられます。
本記事では、そんなツートライブに対する“つまらない”という評価の理由、そしてなぜ彼らがザセカンドで優勝できたのかを徹底的に分析していきます。
ツートライブが「つまらない」と言われる理由とは?
Googleで「ツートライブ」と検索すると、関連ワードに「つまらない」というキーワードが表示されることがあります。これには、いくつかの背景があります。
1. ネタのクセが強く、好みが分かれる
ツートライブの漫才は、しゃべくり系の中でも「イキリ漫才」と呼ばれる独自スタイル。鋭いツッコミと、やや“ズレたボケ”が特徴です。
このテンポや空気感はライブ会場ではウケる反面、テレビで初めて観た視聴者からは「何が面白いのか分からなかった」という反応もあります。
まるでスルメのようなネタ——噛めば噛むほど味が出るタイプであるがゆえに、ワンチャンスで理解されづらい面もあるのでしょう。
2. SNSでの声は“辛口”が目立ちやすい
ネット上の評価というのは、往々にして“ネガティブな意見”が浮き彫りになりやすい傾向があります。「つまらない」と感じた人は率直に投稿しますが、「面白かった」という人はわざわざ書かないことも。
特にお笑いのような主観に大きく左右されるジャンルでは、その傾向が顕著です。
とはいえ、ツートライブの実力は本物だった
「つまらない」という意見がある一方で、ツートライブが17年間のキャリアをかけて積み上げてきた実力は疑いようがありません。
結成は2008年、芸歴17年のベテラン
ツートライブは大学の同級生だったたかのりさんと周平魂さんによって結成されました。NSC大阪校30期生としてスタートし、長年“劇場芸人”として舞台を中心に活動。下積みの時期は10年以上に及びました。
その努力が徐々に報われ始めたのが2017年以降。ABCお笑いグランプリ決勝進出や上方漫才協会での受賞など、関西では実力派として高く評価されてきたのです。
THE SECOND優勝の理由を分析
2025年5月、そんなツートライブがついに「THE SECOND」で頂点を掴みました。しかし、対戦相手は技巧派で知られる囲碁将棋。構成力や安定感では囲碁将棋が上だった、という声も少なくありません。
では、なぜツートライブが勝てたのでしょうか?
1. 「間」と「緩急」を活かしたネタ構成
決勝ネタでは、冒頭の軽妙な掛け合いから徐々にテンポを上げ、後半で爆発的に笑いを巻き起こす構成が功を奏しました。
単なる「面白いことを言う」だけでなく、会場の空気を読みながら“笑いの波”を作る技術は見事でした。
2. ライブ感の強さと「空気支配力」
囲碁将棋が緻密な構成でじわじわ攻めるスタイルだったのに対し、ツートライブは会場全体の空気を掌握し、一体感を生むスタイル。
いわば「静と動」の対決だったとも言えます。今回は、爆発力と“熱量”が勝った瞬間でした。
3. 感情を動かした「物語性」
試合後に涙を流したたかのりさんの「嬉しいな!」という言葉。これは計算された演出ではなく、17年間の努力と、ようやく掴んだ夢への素直な気持ちがあふれた瞬間でした。
この“人間味”こそが観客の心を動かし、**単なる笑いの質を超えた“感情投票”**につながったのかもしれません。
まとめ:ツートライブの魅力は“ハマれば強い”という一点
ツートライブの漫才は、たしかに初見で「分かりづらい」と感じる人がいるのも事実。しかし、それを理由に“面白くない”と切り捨てるのは早計です。
彼らの魅力は、繰り返し観ることでじわじわハマってくるスルメ芸人的な強さ。そして、その芸風が爆発力としてハマったのが、2025年の「THE SECOND」だったのでしょう。
筆者の感想
お笑いというジャンルは、時に“完成度”よりも“熱量”や“心の揺さぶり”が重視される瞬間があります。今回のツートライブの優勝はまさにその好例であり、筆者自身も「漫才にこんなにも感情を動かされるのか」と驚かされました。
「つまらない」と感じた人も、ぜひ一度、劇場やライブの空気の中で彼らの漫才を体感してみてほしい。テレビとは違う、もう一段深い魅力がそこにはあるかもしれません。
この記事が少しでも、あなたの「ツートライブってどんな芸人?」という疑問を解消する手助けになれば幸いです。
コメント