【死因:病気】上條恒彦の結婚や妻(嫁)･子供(息子)など家族構成！

2025年7月、舞台・ミュージカル界のレジェンドとも呼ばれた上條恒彦（かみじょうつねひこ）さんが、85歳で静かにこの世を去りました。優れた歌唱力と重厚な演技力で、日本の舞台芸術を支え続けた存在。その生き様は、まるで“舞台そのもの”のように、ドラマに満ちていました。

本記事では、上條恒彦さんの死因・最期の様子から、結婚歴や妻、子どもたち（息子たち）との関係、家族構成に至るまで、彼の人生のもう一つの舞台裏に焦点を当ててご紹介します。

■上條恒彦さんが永眠｜死因と最期の様子

2025年7月22日、長野県内の病院で上條恒彦さんは息を引き取りました。死因は老衰で、報道によれば、家族に見守られながら穏やかに旅立ったとのこと。

所属事務所「ケイセブン中村屋」および家族の連名で発表されたコメントには、

「家族に見守られ、とても穏やかな旅立ちでございました。」

という一文があり、その人柄を象徴するような静かな最期だったことがうかがえます。

また、葬儀や告別式は家族と親族のみで執り行われ、香典や供花も辞退するという、上條さんの意志に沿った形で行われました。

彼の名を一躍全国区にしたのは、1971年の「世界歌謡祭」でのグランプリ受賞と、ドラマ『木枯し紋次郎』の主題歌「だれかが風の中で」の大ヒットでした。

以後、舞台『ラ・マンチャの男』や『屋根の上のヴァイオリン弾き』などで活躍し、晩年まで舞台を中心に精力的な活動を続けました。

上條恒彦さんは1968年に最初の結婚をされましたが、この結婚は11年後の1979年に離婚という結果に終わります。

この時の妻との間には2人の子供（いずれも男児）が生まれています。離婚後、2人の子供を引き取ったのは上條さん自身でした。

子育ての中で見せた厳しさや不器用さは、息子たちの心に深く残ったようで、後に語られるエピソードには父としての葛藤と愛情がにじみ出ています。

1983年、上條恒彦さんは16歳年下の女性・悦子さんと再婚しました。彼女はもともと上條さんの付き人として活動しており、公私ともに長年にわたって支え合ってきた関係です。

再婚後も家庭を大切にし、4人の男の子に恵まれます。

上條恒彦さんには、**2人の妻との間に合計6人の子ども（すべて男の子）**がいます。

長男の恒さんは1967年生まれで、舞台俳優・演出家として活動。父と同じ演劇の道を歩んでおり、2018年には弟・駿さんと共演も果たしました。

幼少期には、父の厳しさに悩みつつも、後に芸の道を志したあたり、**“血筋に宿る芸の魂”**とも言える継承が見えます。

駿さんは1990年生まれで、現在は舞台俳優として活躍中。

2018年の舞台「トラブルショー」では、兄・恒さんと共演。さらには、父・恒彦さんがFacebookを始めた際には、駿さんが機械操作を手伝っていたという微笑ましいエピソードも。

「父の芸に惹かれた」というより、「家族の中に舞台があった」という自然な流れだったのかもしれません。

上條さんは、2008年に咽頭部ポリープが見つかり、舞台『ラ・マンチャの男』を降板。当時、1カ月間の公演に耐えられないと診断されたものの、手術は無事成功し、その後も舞台復帰を果たしています。

その際のコメントでは、

「治療に専念し、またあるべき姿で戻ってきます」

と語っており、舞台人としての責任感と誠実な姿勢が伝わってきました。

1987年から、上條さんは長野県の八ヶ岳山麓に移住。大自然の中で、芸と家族、静けさと共にある時間を大切に過ごしてきたようです。

都市の喧騒から離れた場所で生活を選んだことも、彼の価値観の表れでしょう。

「自分の声を見つめ直すには、まず自然の音を聴くこと」——そんな哲学を感じさせる晩年です。

上條恒彦さんの人生は、まさに舞台のような緊張感と情熱に包まれていました。

その生き様は、「歌うように語り、演じるように生きる」そんな一人の芸術家の真骨頂だったのではないでしょうか。

芝居の幕が下りても、上條恒彦さんが歌った“風の中の声”は、私たちの心に静かに響き続けます。