谷本将志の動機は？生い立ちや経歴はわかってる？

2025年8月20日、神戸市中央区のマンションで24歳の女性会社員が凄惨な形で命を奪われる事件が発生しました。

犯行後、現場から逃亡していた男は、事件からわずか2日後、東京都奥多摩で身柄を確保され、殺人容疑で逮捕されました。

▼関連記事

その人物こそが、谷本将志容疑者（35）です。

今回の記事では、谷本容疑者のこれまでの人生を辿りつつ、彼がなぜこのような重大事件を引き起こしたのか、背景にある心理や動機に迫ります。

◆事件の背景と現場の状況

逮捕された谷本将志容疑者は、片山恵さんという24歳の保険会社に勤める女性を殺害したとされています。事件当日、片山さんはいつも通り仕事を終え、自宅に向かっていました。職場を出たのは午後6時半ごろ。郵便局に立ち寄り、買い物を済ませてから帰宅の途に就いていたとされています。

片山さんが自宅マンションに着いたのは午後7時20分ごろ。オートロック付きのエントランスのドアを解錠して建物内へ入った直後、谷本容疑者もそのドアが閉まる前に一緒に侵入。2人は同じエレベーターに乗り込んでいたことが、防犯カメラの映像から判明しています。

その後、6階のエレベーター前で片山さんが倒れているのを住人が発見。救急搬送されましたが、間もなく死亡が確認されました。司法解剖の結果、死因は肺まで達する深い刺し傷による失血死であることが明らかになっています。

捜査が進む中、谷本将志容疑者は取り調べに対して「殺害する意図はなかった」と話しているという情報が出ています。ただし、複数回にわたって刃物で刺している点から、供述の信憑性については疑問の声も多いです。

このような供述が事実だとすれば、突発的な感情の爆発だったのか、あるいは計画的な行動だったのかによって事件の性質は大きく異なります。警察はこの点を重視して取り調べを進めているようです。

今回の事件の重大な要素の一つが、犯行前の谷本容疑者の行動にあります。

防犯カメラの映像を追跡していく中で、片山さんの帰宅途中の背後を歩く、不審な人物の姿が確認されました。この人物が谷本容疑者によく似ていたとされ、まるで彼女の行動を事前に把握していたかのような立ち回りを見せていたことがわかっています。

この“尾行”ともとれる動きが、突発的ではなくある種の計画性を伴っていた可能性を示唆しています。

現時点では生い立ちや経歴について公式な情報は一切確認できておりません。

今後捜査が進むにつれて明らかになっていくと思われます。

一部ネット上では｢容疑者の父親は施設に入所している｣｢高校は中退｣などの情報が確認できますが、どの情報も公式なものではないため取扱いに注意が必要です。

警察は現在、谷本容疑者と片山さんとの接点について調査を進めていますが、現時点では2人に直接的な知人関係があったという情報は確認されていません。

ただ、防犯カメラの映像からは「一方的な接近」の可能性が濃厚です。つまり、谷本容疑者が片山さんに対して何らかの執着、あるいは誤った感情を抱いていたことも考えられます。

以下のような動機の可能性が想定されます。

面識があったかは不明ですが、職場や日常生活の中で片山さんの姿を目にし、何らかの感情を抱いた可能性があります。ストーカー行為の一種として尾行し、思い通りにならなかった感情が犯行に繋がったという筋書きはあり得ます。

社会的孤立や経済的困窮、介護疲れなど複合的なストレスの中で、突発的に行動に出た可能性も否定できません。

「殺すつもりはなかった」との供述が事実であれば、精神的に混乱した状態での突発的な暴力であった可能性も考えられます。精神鑑定の実施も今後の焦点になりそうです。

警察は以下の点を軸に捜査を進めています：

谷本将志容疑者が語った「殺すつもりはなかった」という言葉。果たしてそれは言い逃れなのか、それとも本心だったのか。今後の取り調べや精神鑑定の結果を待たねば真相は明らかにならないでしょう。

しかし、ひとつ確かなのは、24歳という若さで命を奪われた片山さんの人生が、理不尽な形で断ち切られてしまったという事実です。そして、その裏にある加害者の「空白の35年間」にもまた、社会が見落としていた何かがあるのかもしれません。

谷本容疑者の生い立ち、孤立、精神的な葛藤——それらが複雑に絡み合った末の事件であるとすれば、我々はこの悲劇から何を学び取るべきなのか。警察の捜査と報道を通じて、少しでも多くの背景が明らかになることを願うばかりです。

※本記事は、Yahoo!ニュース（毎日新聞）掲載の報道を基に構成したものであり、容疑者の供述内容や背景に関する情報は今後の捜査結果により変化する可能性があります。