15歳という若さで日本女子ゴルフ界に旋風を巻き起こしている廣吉優梨菜(ひろよし・ゆりな)選手。
その卓越したショット精度と落ち着いたプレースタイルで、早くも次世代を担う存在として注目を集めています。
この記事では、彼女の生い立ちから高校生活、そしてゴルフ界での活躍までをわかりやすく紹介します。
廣吉優梨菜の基本プロフィール
名前 | 廣吉 優梨菜(ひろよし ゆりな) |
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生年月日 | 2010年3月1日(15歳) |
出身地 | 福岡県北九州市 |
身長 | 約160cm |
血液型 | A型 |
出身中学 | 北九州市立折尾中学校 |
在籍高校 | 福岡第一高等学校(全日制) |
ゴルフ歴 | 9歳から |
得意クラブ | 9番アイアン |
ベストスコア | 66 |
現在は福岡第一高等学校に在学し、学業と競技を両立する“文武両道”のアスリート。地元を拠点に練習を重ね、国内外の大会で躍進を続けています。
ゴルフとの出会いと父の影響
廣吉選手がゴルフを始めたのは9歳の頃。
きっかけはゴルフ好きのお父さんの影響でした。ある日、自ら「練習について行きたい」と頼み、クラブを手にしたのがすべての始まりだったそうです。
英才教育というよりも、親子の時間の中で自然に芽生えた好奇心が彼女をゴルフの道へと導きました。
その後は父親と二人三脚で練習に励み、短期間で頭角を現します。
彼女の才能と努力は周囲を驚かせ、地元大会では次々と上位入賞を果たしました。
小・中学生時代の経歴と実績
本格的な競技生活を始めたのは小学生の頃。
わずか2年のキャリアで「全国小学生ゴルフ大会」では2位タイという快挙を達成。
その後、中学2年の時には高武大輔コーチの指導を受け、さらに才能が開花していきます。
- 小学6年生:「全国小学生ゴルフ大会」準優勝
- 中学2年生:高武大輔コーチに師事
- 中学3年生:「九州ジュニアゴルフ選手権」で2連覇
- 同年:「住友生命レディス東海クラシック」でプロ相手に17位タイ
これらの成績からも、廣吉選手が中学時代からプロ顔負けの実力を持っていたことがうかがえます。
全国制覇「日本ジュニアゴルフ選手権」優勝
彼女の名を全国に広めたのが、中学3年時(2024年)の日本ジュニアゴルフ選手権です。
女子12~14歳の部で2日間ともスコア69を記録し、通算6アンダーで逆転優勝。
試合後には「昨年より一歩成長できたことが嬉しい」とコメントし、年齢を超えた冷静さを見せました。
この優勝をきっかけに、JGA(日本ゴルフ協会)やスポンサーからの注目も高まり、高校進学後のさらなる活躍への期待が高まります。
高校は福岡第一高等学校を選択した理由
進学先として選んだのは福岡第一高等学校。
スポーツ教育に力を入れる学校として知られ、数々のアスリートを輩出しています。
選んだ理由は明らかにされていませんが、次のような要因が挙げられます。
- 地元に残ることで慣れ親しんだ練習環境を維持できる
- 高武大輔コーチの指導を引き続き受けられる
- 家族のサポートを受けながら精神面でも安定できる
- スポーツに理解のある教育体制
こうした環境の中で、廣吉選手は“地元から世界へ”を合言葉にさらなる高みを目指しています。
ナショナルチーム入りと国際舞台への挑戦
高校入学後の2025年、彼女はJGAナショナルチームの一員に選出されました。
このチームは将来の日本代表候補ともいえるエリート集団で、「TEAM JAPAN」のユニフォームを着ることが許された選手たちです。
国際大会にも出場し、強豪国の同年代選手たちと競う経験を積むことで、メンタル面や技術面でさらなる成長を遂げています。
プロツアーでの快進撃
高校1年ながら、廣吉選手はすでにプロの大会でトップ10入りを果たしています。
- 資生堂・JAL レディスオープン:3日目に69をマークし8位浮上
- NEC軽井沢72ゴルフトーナメント:最終日に67でフィニッシュ、8位タイ&ベストアマチュア獲得
アマチュアながら堂々たる戦いぶりを見せ、プロの間でも「落ち着きがある」「アイアンが神がかっている」と評価されています。
武器は正確無比なアイアンショット
廣吉選手の最大の強みは、ドライバーではなくアイアンの精度にあります。
平均飛距離は240ヤードと標準的ですが、パーオン率は驚異の94%。
ほとんどのホールでバーディーチャンスを作る安定感は、すでにプロ並みです。
宮里藍から受けた言葉と飛躍
2025年の「宮里藍サントリーレディス」では、憧れの宮里藍さんから直接アドバイスを受けた廣吉選手。
「練習でも試合を想定して連続バーディーを狙う意識を持ってみて」との言葉を胸に、次戦で実際に3連続バーディーを記録しました。
彼女の素直さと実行力が、今後さらに飛躍する原動力となっています。
支える家族とコーチの存在
中学時代から指導を続ける高武大輔コーチは、「廣吉選手は与えた課題を必ずクリアしてくる」と語っています。
また、毎日のように練習に付き添う父親の存在も欠かせません。
家族とコーチが一体となって支える体制こそが、彼女の急成長を支えているのです。
最年少優勝への期待とこれから
2025年10月の「日本女子オープン」では、予選を首位とわずか2打差の4位で通過。
もし優勝すれば、日本女子史上最年少記録を更新することになります。
本人は「焦らず一打に集中したい」と語り、その落ち着いた姿勢が多くのファンを魅了しています。
まとめ
・廣吉優梨菜は福岡県北九州市出身の15歳
・9歳でゴルフを始め、全国・ジュニア大会で数々の実績
・福岡第一高校在学中にナショナルチーム入り
・プロツアーでトップ10入りの実績あり
・正確なアイアンショットと冷静なメンタルが武器
・宮里藍の助言を糧にさらなる成長を遂げる
・家族とコーチのサポートが成功の鍵
まだ15歳ながら、日本女子ゴルフ界の未来を担う存在として注目される廣吉優梨菜選手。
その穏やかな笑顔の裏には、日々努力を重ねる芯の強さがあります。
彼女がどんな歴史を刻んでいくのか、今後の活躍から目が離せません。