2025年10月、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で行われたハロウィンイベント中、ある女性のコスプレがSNSを中心に大きな注目を集め、賛否両論を巻き起こしました。
その女性が扮していたのは、ゲームキャラクターを擬人化した「クッパ姫」。
しかし、彼女の衣装が“下着のように見えるほど露出度が高い”ことで、「下着ユニバ」と揶揄される騒動へと発展しました。
果たしてこのクッパ姫コスプレ女性は誰なのか?名前や顔画像は判明しているのか?
そしてなぜこれほどまでに炎上したのか。事件の背景とともにSNS時代のマナーと表現の自由について考えていきます。
■「下着ユニバ」とは?炎上の発端と歴史
“下着ユニバ”という言葉は、近年USJで開催されるハロウィン時期のコスプレにおいて、露出度の高い衣装を身にまとう来園者が増加している現象を皮肉るネットスラングとして定着しました。
この言葉が最初に注目を集めたのは、2022年頃。特に著名インフルエンサーが下着風の衣装でUSJに訪れ、その写真をSNSに投稿したことがきっかけで「公共の場としてどうなのか」という論争が起きました。
今回の“クッパ姫コスプレ女性”は、この“下着ユニバ”文化の延長線上にあり、以前にも類似の炎上が繰り返されていた中での再燃という構図となります。
■話題の「クッパ姫」コスとは?|SNSで拡散された写真と投稿内容
問題のコスプレは、任天堂の人気キャラクター「クッパ大王」の擬人化である“クッパ姫”に扮したもの。
元々、クッパ姫はファンアート発祥の創作キャラクターであり、SNSやコスプレイベントでも一定の支持を集めています。
ただし、今回のコスプレは、衣装が極端に露出度の高いデザインであったことが問題視されました。
実際の投稿写真を見ると、胸元が大きく開き、下着のようなレース素材を使った衣装で、見る人によっては公共の場にふさわしくないと感じる内容でした。
来園者の一部が撮影したとみられる写真は瞬く間にX(旧Twitter)やInstagramで拡散され、「#下着ユニバ」「#USJコスプレ問題」などのハッシュタグとともに炎上の火種となりました。
■この女性は誰?名前や顔画像は?
ここで気になるのが、このコスプレ女性の“正体”です。
現時点で報道機関や公式な情報筋によって名前や顔画像が明確に特定・公開された形跡はありません。
ただ、投稿者本人のSNSアカウントは現在も存在しており、SNSでアカウントも確認することができます。
実際に確認してみると、エネルやビビなどONE PIECEのキャラクターのコスプレが多く、クオリティーが高いです。
ネット上では「関西在住のコスプレイヤーではないか」「インフルエンサーとして活動していた」など、複数の憶測が飛び交っており、一部のユーザーが過去の投稿をもとに特定を試みる動きも見られているようです。
■SNSアカウントの有無|InstagramやXでの動向
炎上の中心となった投稿はX(旧Twitter)で行われたと見られていますが、現在は当該投稿もアカウントも確認できない状況です。これは、炎上後にユーザーがアカウントを削除・非公開に設定したためと考えられます。
Instagramについても「クッパ姫USJ」などの関連ハッシュタグを検索してみたところ、当該女性と見られる投稿は削除されており、他ユーザーによる引用や転載も次第に消されているようです。
炎上によって個人への誹謗中傷が集中するケースもあり、身元が広く拡散される前に**“デジタル避難”**を選んだ可能性は十分にあります。
■USJ側の対応と公式ルール|コスプレに明確な制限はあるのか?
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、ハロウィン時期に限らず年間を通じてコスプレが比較的自由に楽しめるテーマパークとして知られています。しかし、明確に「下着や過度に露出した服装は禁止」というルールが存在しています。
公式サイトには以下のような記述があります(一部要約):
他のお客さまのご迷惑となる行為や、過度な露出、下着・水着に見える衣装での入場はお断りする場合があります。
つまり、“コスプレが自由”とはいえ、あくまで公共の場としてのTPOが求められるのです。これまでにもUSJでは、節度を欠いた服装に対してスタッフが注意を行うケースもあったとされています。
今回のような炎上が続くと、将来的にはより厳格なルール設定や入場時チェックが導入される可能性も出てきます。
■ネットの反応|賛否が真っ二つに分かれる
この騒動について、SNS上では以下のようなさまざまな意見が飛び交っています。
▼ 否定的な声:
- 「公共の場であの露出は非常識」
- 「子連れもいる場所で不快」
- 「SNSの承認欲求で迷惑行為が増えている」
▼ 擁護的な声:
- 「表現の自由では?」
- 「他人の服装に口出しする権利あるの?」
- 「露出度だけで判断するのは偏見」
このように、現代のSNS社会では、**「マナー vs 自由」**という対立構造が明確に表面化しやすく、些細な投稿でも一気に議論の対象となります。
■今後の課題|SNS時代の公共マナーと表現の境界線
USJをはじめとしたテーマパークでは、来園者が自由に楽しむ空間であることが大前提ですが、そこには当然「共有空間としての配慮」が求められます。
ハロウィンイベントのように自由な仮装を楽しめる期間であっても、「何をしてもよい場」ではないという認識を持つことが重要です。
また、SNSの拡散力が強まる今、**投稿の影響範囲を自覚した上で行動することが“新しいマナー”**とも言えるでしょう。
施設側も、こうした事例に適切に対応しつつ、表現の自由とのバランスをどうとるかが今後の課題となります。
■まとめ|“誰か”を責めるより、“社会全体の視点”で考えるべき問題
今回の「下着ユニバ」クッパ姫騒動は、単なる炎上案件ではなく、現代における表現・公共マナー・ジェンダー意識・SNS文化といったさまざまなテーマが交錯する象徴的な事例と言えるでしょう。
- 公式では顔画像や氏名の公開は現時点ではなし
- しかしながら、SNSアカウントは現在も残っている
- USJ側は明確なルールを設けている
- ネットでは賛否両論、議論は拡大中
このような問題を、「個人叩き」で終わらせるのではなく、社会全体の構造的課題として見つめる視点が求められているのではないでしょうか。
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