上沼優二郎（かみぬま・ゆうじろう）氏は、東京を拠点に活動するミュージシャンで、ライブハウス「Flowers Loft」（下北沢）でスタッフとしても勤務していた人物です。また、「ハジオキクチバンド」のベーシストとしても知られ、音楽シーンでは個性と情熱を併せ持つ存在でした。
彼の音楽キャリアは2010年代から始まり、特に注目を集めたのは2015年にバンド「FOOLA」に加入してから。約3年半の間、精力的にライブ活動やレコーディングに取り組み、激しいベースサウンドでファンを魅了しました。2019年には同バンドを脱退していますが、その後も音楽活動を続け、仲間たちからの信頼も厚い人物として知られていました。
FOOLA脱退の背景：表舞台から姿を消すまで
FOOLAを脱退した理由は、「個人的な事情」とされていますが、公式サイトの発表では、多忙な生活の中でバンド活動に割ける時間が制限されてしまったことが原因の一つと語られていました。メンバー間での信頼関係は厚く、脱退を惜しむ声が多く見受けられました。
FOOLAでの最後のライブは2019年2月2日、吉祥寺ichibeeで行われ、多くのファンにとっても忘れがたい夜となりました。その後も彼は音楽と向き合い続け、Flowers Loftでの勤務や新たな音楽活動に取り組んでいたとみられます。
突然の失踪：最後に確認されたのはいつ？
事件が明らかになったのは2025年10月23日の深夜23:30頃。上沼氏が友人に「小平を散歩して帰る」と連絡を取ったのを最後に、消息が途絶えました。彼の最後の足取りは西武新宿線・武蔵関駅周辺で確認されており、それ以降の情報は得られていません。
失踪当時の服装は、グレーのパーカーにスキニージーンズというカジュアルなスタイルで、特徴的なアクセサリーとして右手薬指に大ぶりのスカルリングを着用していたとされています。また、髪型は金髪にメッシュが入った目立つスタイルであり、身長はおおよそ173cmの痩せ型の体型でした。
情報提供の呼びかけと家族・仲間の思い
ハジオキクチバンドの公式SNSでは、行方不明の知らせとともに情報提供を呼びかける投稿が行われ、ファンや関係者の間に大きな波紋を広げました。また、Flowers Loftや旧バンドメンバーらも協力を呼びかけており、心配の声が相次いでいます。
なお、目撃情報などがある場合は、バンドのSNSアカウントへのDMや、東村山警察署への連絡が推奨されています。現在も捜索は続けられており、一刻も早く無事が確認されることが望まれています。
上沼優二郎のこれまでと、未来への願い
上沼氏はただの「ミュージシャン」ではなく、仲間やファンから深く愛された存在でした。音楽に真摯に向き合い、自身の限界と向き合いながらも人とのつながりを大切にしてきたその姿勢は、今なお多くの人々の記憶に残っています。
FOOLA脱退の際に語られた「またバンドをやるつもりだ」という言葉は、彼が音楽を通じて人生を再構築していく意志の表れでした。それだけに、今回の失踪は関係者にとってもショックが大きく、早期の発見が切望されています。
まとめ
・上沼優二郎氏は、FOOLAやハジオキクチバンドで活躍した実力派ベーシスト。
・Flowers Loftのスタッフとしても知られる存在。
・2025年10月23日以降、行方が分からなくなっており、SNSや警察で情報提供が呼びかけられている。
・特徴的な服装や髪型などが公開されており、目撃情報の拡散が求められている。
・音楽と人を大切にしてきた彼の無事を祈る声が、今もなお日本中に広がっている。