韓国の人気ガールズグループ「aespa（エスパ）」が、2025年12月31日に放送される「第76回NHK紅白歌合戦」への出演を控える中、グループの中国人メンバーであるNINGNING（ニンニン）が突然の出演辞退を発表し、波紋を呼んでいます。公式には「体調不良」が理由とされていますが、その裏側には一部ファンの間で様々な憶測が飛び交っています。本記事では、その真相に迫りつつ、今後への影響についても考察します。
突如発表された出演辞退――その背景にあるものは？
aespaは紅白出場が正式に決定していたにもかかわらず、12月29日に日本語版の公式サイトを通じて「NINGNINGがインフルエンザの診断を受け、医師から十分な静養を求められたため、出演を見送る」と発表しました。この発表は紅白本番のわずか2日前というタイミングであり、ファンや視聴者にとってはかなりの驚きだったと言えるでしょう。
公式声明によれば、NINGNINGは以前から体調不良を訴えており、医療機関での検査の結果、インフルエンザに感染していることが確認されたとのこと。これを受け、事務所とNHKが協議したうえで、他の3人のメンバー——KARINA（カリナ）、GISELLE（ジゼル）、WINTER（ウィンター）——のみでの出演が決定されました。
公式サイトでの謝罪と説明
aespaの公式サイトには、「NINGNINGがSNSに投稿した内容に対し、多くのご意見をいただきました」との記述も見受けられます。この投稿に「特定の意図はなかった」としながらも、「さまざまな誤解や不安を招いてしまった」として謝罪し、今後は投稿内容により注意を払う姿勢を示しました。
一見すると体調不良による辞退というシンプルな理由に見えますが、この「SNS投稿に対する反響」が、事態を複雑化させているのです。
過去の投稿が再燃？波紋を呼んだ“ランプ写真”
NINGNINGを巡っては、2022年にファン向けのアプリ内で投稿されたある画像とコメントが問題視されていました。その投稿では「かわいいランプを買ったよ～どう？」というコメントとともに、キノコ雲を彷彿とさせる傘状のランプの画像が添えられていました。
この画像に関して、一部の日本のファンやネットユーザーの間で「原爆を想起させる」「無神経ではないか」といった意見が噴出。SNS上では抗議の声が高まり、紅白出演に反対する署名運動にまで発展していたのです。
このような背景がある中での紅白辞退という事実に、「本当にインフルエンザが原因なのか？」という疑念を抱く人がいても不思議ではありません。
辞退のタイミングが呼ぶ憶測
紅白歌合戦という日本最大級の音楽番組に出演するというのは、アーティストにとって非常に名誉なことです。その出演を2日前にキャンセルするというのは、かなり異例の対応であり、よほどの緊急性がなければ通常は考えにくい判断です。
このため、一部のネットユーザーからは「実は体調不良は建前で、過去の炎上が影響しているのでは？」とする声も上がっています。
特に、年末の紅白という日本国内での国民的行事において、「政治的または歴史的にセンシティブな話題」が関わってくることはNHKとしても避けたい事案です。炎上した投稿が再び注目を浴びたことで、事務所とNHKが慎重に対応を協議した結果、辞退という選択肢に至った可能性は否定できません。
NHKも公式発表で言及
NHK側も公式サイト上でaespaの紅白出演について「NINGNINGさんの体調不良により、他の3名のメンバーのみで出演する」と報告しています。しかしながら、それ以上の詳細な説明はなされておらず、あくまで「健康上の理由」としています。
NHKは公共放送として極めて慎重な対応を取ることで知られており、政治・歴史問題が絡む可能性のあるケースに対しては「波風を立てない処理」を優先する傾向があります。
そのような前提を踏まえると、今回の辞退劇にも「表には出ない理由」が存在している可能性は否めないでしょう。
aespaの日本活動への影響は？
2020年のデビュー以降、aespaはグローバルに活躍するK-POPグループとして人気を集めており、日本でもすでに数々のライブやメディア出演を重ねてきました。特に紅白歌合戦はその認知度をさらに広げるチャンスでもありました。
今回、NINGNINGの辞退により、グループ全体のイメージや今後の日本での活動に影響が出る可能性もあります。特に、過去の投稿が原因で不快感を抱いたファンが一定数いることを考えると、事務所側としては「火消し」と「関係修復」に力を入れる必要があるでしょう。
NINGNING本人の対応は？
現在、NINGNING本人から直接のコメントは発表されておらず、すべては事務所の公式見解による情報にとどまっています。体調不良という理由が真実であれば、今は療養に専念していると思われますが、過去の投稿に関しての真摯な説明が行われていないため、不信感を持つ一部ファンの声が消えていないのも事実です。
芸能人のSNS投稿が、国や文化を越えて思わぬトラブルに発展することは過去にも多く見られました。グローバルアーティストとして活動する上で、「言葉の選び方」や「画像の意味合い」に対する慎重さが今後一層求められるでしょう。
まとめ：辞退は本当に「やむを得ない判断」だったのか？
今回のNINGNINGの紅白辞退には、「体調不良」という明確な理由がある一方で、過去のSNS投稿による炎上や、それに対する世間の反応が大きく関与していた可能性も否めません。
・辞退の公式理由はインフルエンザ感染
・過去の炎上投稿が再燃し、世論の反発が強まっていた
・NHKや事務所はこれを受け、出演形態を見直した可能性も
・今後の日本での活動には慎重な対応が必要になるだろう
ファンとしては、アーティストの真の意図や背景に対して理解を深める一方で、表現の自由と国際的な感受性のバランスを考える機会とも言えるでしょう。
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