日本男子バレーボール界で長く活躍し、現在は高校監督として若い世代の育成に情熱を注ぐ宇佐美大輔(うさみ・だいすけ)さん。現役時代は日本代表のセッターとして活躍し、アテネ・北京オリンピックなど国際大会にも多数出場しました。引退後は教員としての道を歩みながら、地元秋田の高校バレー部を率いています。
この記事では、宇佐美大輔さんの生い立ちから経歴・学歴、そして家族構成(妻・子供)までを丁寧に紹介します。
◆ 宇佐美大輔のプロフィール
- 名前:宇佐美 大輔(うさみ だいすけ)
- 生年月日:1979年3月29日(46歳・2025年現在)
- 出身地:秋田県横手市
- 身長:184cm
- 体重:84kg
- 血液型:O型
- ポジション:セッター(S)
- 利き手:右
学生時代から高い身体能力を誇り、冷静な判断力と正確なトスワークでチームをまとめた宇佐美さん。全日本男子の司令塔として、長年にわたり中心的存在でした。
◆ 幼少期~高校時代:スポーツ万能少年がバレーの道へ
秋田県横手市で生まれ育った宇佐美さんは、幼少期から運動神経が抜群。沼館小学校時代にはミニバスケットボールチームに所属し、5年生にしてレギュラー入りするほどの才能を発揮していました。
当時のチームメイトには、後にプロバスケットボール選手となる半田圭史さんも在籍しており、スポーツの環境に恵まれていたといえます。やがて、父親(当時・秋田県立雄物川高校の教員)の勧めでバレーボールを始め、十文字クラブで基礎を学びました。
高校は秋田県立雄物川高等学校へ進学。ここで才能が一気に開花し、県内でも注目されるアタッカーとして活躍します。後にセッターへ転向することとなりますが、この時期に培った攻撃感覚が、後の「トスのキレ」に生きることになります。
◆ 大学時代:東海大学でセッターへ転向
高校卒業後は東海大学に進学。大学バレーの名門である同校で、本格的にセッターとしての道を歩み始めました。もともと攻撃的なプレースタイルを得意としていたため、トスアップにも独自のリズムとスピード感があり、チームを牽引。
大学4年時には全日本代表にも初選出され、その後の競技人生の扉を大きく開きました。学生のうちから日本代表入りするのは異例であり、当時からその卓越したセンスとリーダーシップが評価されていたことがわかります。
◆ 社会人・全日本代表としての活躍
2002年に大学を卒業した宇佐美さんは、VリーグのNECブルーロケッツへ入団。身体能力と判断力を武器にすぐさま頭角を現し、2003年のワールドカップでは日本代表の司令塔としてフル出場しました。
2004年のアテネオリンピック世界最終予選、2007年のアジア選手権、2008年の北京五輪など、国際舞台でも数多くの試合に出場。時には控えに回ることもありましたが、チームの精神的支柱として厚い信頼を集めました。
2006年にはパナソニックパンサーズへ移籍し、天皇杯・黒鷲旗など主要大会でチームの優勝に大きく貢献。2009年のワールドグランドチャンピオンズカップでは主将としてチームをまとめ、銅メダル獲得という快挙を達成しました。
◆ 引退と教員への転身
2012年、長年の現役生活に終止符を打つことを発表。シーズン終了後の2013年春、正式に引退しました。
引退後は地元秋田へ戻り、秋田県立大館鳳鳴高校で教員として勤務。その後、2014年には母校である雄物川高校に異動し、同校の教員兼バレーボール部監督として活動を始めました。
監督としても結果を残しており、チームを全国大会常連校へと育て上げています。自身の豊富な経験を生かした指導は、選手たちからも「的確でわかりやすい」と高く評価されています。
◆ 家族構成:結婚・妻・子供は?
宇佐美大輔さんは既婚者であり、家庭を持っています。妻(嫁)については一般の方のため、名前や職業などは公表されていません。ただ、現役引退後のインタビューでは、「家族の支えがあって今の自分がある」と語っており、家庭を非常に大切にしていることがうかがえます。
また、お子さんがいることも報じられています。教員としての仕事と家庭の両立は大変ながらも、「教育」という共通軸の中で家族が支え合っているようです。
スポーツ一家としての面もあり、地元では「父親のように強く優しい指導者」として地域の信頼も厚い人物です。
◆ 受賞・功績
宇佐美さんは、現役時代に数多くのタイトルを手にしました。主な受賞歴は以下の通りです。
- 2001年:黒鷲旗全日本選手権 若鷲賞(最優秀新人賞)
- 2002年:第8回Vリーグ ベスト6
- 2003年:黒鷲旗全日本選手権 黒鷲賞(最高殊勲選手)
- 2005年・2008年・2009年・2010年・2012年:各シーズンでベスト6選出
- 2009年:全日本男子主将として銅メダル獲得(ワールドグラチャン)
チームの勝利に貢献するだけでなく、プレー以外でも「チームビルディングの手本」と評された名司令塔でした。
◆ 現在の活動とこれから
2025年現在、宇佐美大輔さんは秋田県立雄物川高校の監督として活躍中です。地元秋田のバレーボール界に貢献し、教え子の中から全国大会や全日本ジュニア代表へと進む選手も登場しています。
本人はインタビューで「自分を育ててくれた秋田に恩返しがしたい」と語り、地域スポーツの発展にも尽力しています。今後も教員として、そして指導者として、さらなる活躍が期待されます。
◆ まとめ
- 宇佐美大輔さんは秋田県横手市出身の元日本代表セッター。
- 高校は雄物川高、大学は東海大を卒業。
- NECブルーロケッツ・パナソニックパンサーズで活躍。
- 引退後は教員として母校で監督を務める。
- 妻と子供に支えられながら、地域バレー育成に尽力。
華やかな現役時代を経て、今も教育の現場で次世代の選手を育て続ける宇佐美大輔さん。スポーツを通して人を育てる姿勢は、多くの人に希望と感動を与えています。