サントリーの炭酸飲料「ギルティ炭酸 NOPE」の公式Xアカウントが、2026年9月18日夜に公開した投稿を削除し、謝罪しました。
公式アカウントは、削除した投稿について「極めて配慮を欠いた表現」があったと説明しています。何が問題になったのか気になる人も多いのではないでしょうか。
今回の騒動で注目されたのは、商品の広告表現そのものではなく、個人が描いたイラストを企業公式アカウントがどのように取り上げたかという点です。削除された投稿の内容から、謝罪に至った経緯まで整理します。
ギルティ炭酸NOPEの公式Xは何をした?
問題となったのは、9月18日夜に公開された、画像を組み合わせて楽しむ形式の投稿です。
公式アカウントは「タップすると繋がる素材だけつくりました」という文章とともに、NOPEのピンク色の顔ロゴを使った画像を投稿しました。
この投稿では、イラストレーターが描いた二次創作イラストが引用されていました。引用先の絵には、白いスーツを着て、NOPEの顔を思わせる柄のネクタイを締めた人物の胴体が描かれていたとされています。
Xの画面上で画像をタップすると、公式が投稿した顔の部分と、引用先の胴体部分がつながり、一人の人物のように見える仕掛けでした。
一見するとSNSらしい画像遊びですが、完成した絵の重要な部分を、公式アカウント以外の人が描いた作品に頼っていたことが問題になりました。
投稿が削除された理由はなぜ?
指摘が集まったのは、個人の創作物を、事前の了承が確認できないまま企業公式の投稿に組み込んだと受け取られたことです。
参考資料によると、引用されたイラストの作者は、プロフィールに無断転載や無断使用を禁止する旨を記載していました。
今回の投稿は、作者の作品を単に紹介するだけではありません。公式が用意した画像と組み合わせることで、商品のアカウントが発信する一つの企画として成立する構成でした。
さらに、投稿文で使われた「素材」という言葉も、作者が時間をかけて描いた作品を、自由に使える部品のように扱っていると受け止められた可能性があります。
ただし、投稿が不適切だったという批判と、法律上の著作権侵害が確定したという判断は別です。今回の情報だけで、違法性について結論を出すことはできません。
「極めて配慮を欠いた表現」とは何を指す?
公式アカウントは、9月18日夜の投稿を削除したうえで、引用元と投稿を見た人に謝罪しました。
謝罪で使われた「極めて配慮を欠いた表現」という言葉は、問題となった投稿について公式側が示した説明です。
今回の経緯からは、個人のイラストを組み合わせ企画に使ったことや、その作品を「素材」と表現したことが、批判の中心だったと読み取れます。
一方、謝罪文の言葉だけで、公式側がどの行為について法的な責任を認めたのかまで判断することはできません。
公式は今後、投稿内容をより慎重に確認できる体制を整え、再発防止に努めると表明しています。
イラストの作者はどう反応した?
参考資料によると、引用されたイラストの作者は、公式アカウント側から直接謝罪を受けたことを明かしています。また、自身の該当投稿を削除したとされています。
ただし、作者が投稿を削除した理由や、公式側との間でどのような話し合いが行われたのかについて、外部から詳しく知ることはできません。
今回の件では、作者本人の意向を尊重することも重要です。削除されたイラストや投稿を、騒動を追う目的で繰り返し転載することは、新たな負担につながるおそれがあります。
同じ日の投稿がすべて削除されたわけではない
NOPE公式Xは9月18日、問題となった夜の投稿以外にも発信を行っていました。
参考資料では、同日朝の「ギルティーウィークにしましょう」というカレンダー画像の投稿は、謝罪の対象とは区別されています。
つまり、今回削除されたのは、個人の二次創作イラストを引用した特定の投稿です。
公式アカウントのすべての発信が撤回されたわけでも、商品自体の販売中止が発表されたわけでもありません。SNS投稿をめぐる問題と、商品の販売状況は分けて考える必要があります。
なぜ企業公式の引用が問題になった?
Xでは、気に入った投稿を引用して感想を伝えたり、画像を使った遊びに参加したりすることがあります。
しかし、個人同士の交流と、企業の公式アカウントによる発信では、受け手が感じる意味が変わる場合があります。
企業公式の投稿は、直接商品を紹介していなくても、ブランドの認知や好感度を高める活動の一部として見られます。そのため、個人の作品を企画の中心に据える場合には、作者がその使われ方を望んでいるかを確認することが大切です。
特に今回のように、作品の作者が無断使用を禁じる意向を示していた場合、引用機能を使えば必ず問題がないとはいえません。
「SNSで公開されている作品」と「企業が自由に企画へ使ってよい作品」は同じではないという点が、今回の騒動を理解するうえで重要です。
NOPE公式Xはなぜ注目されていた?
「ギルティ炭酸 NOPE」は、濃厚な味わいを前面に出した炭酸飲料です。参考資料によると、2026年3月の発売後、出荷本数が短期間で1億本を超えるなど、話題を集めていました。
公式Xでも、商品名やブランドの世界観を生かした遊び心のある発信が行われてきました。
そうした投稿は、利用者が反応したり、自分なりの画像や文章を作ったりするきっかけになります。一方、ユーザーの創作を公式が取り上げる際には、投稿の面白さだけでなく、作者の意向にも目を向ける必要があります。
今回の件が起きた背景に、投稿の速さを優先する運用があったのか、社内でどのような確認が行われていたのかは公表資料だけでは分かりません。「話題づくりを急いだ結果、必然的に起きた」と断定することは避けたいところです。
今後の公式Xはどうなる?
公式アカウントは、投稿を削除して謝罪するとともに、内容の確認体制を整える方針を示しました。
今後、個人が制作したイラストなどを紹介する場合には、作者の利用条件を確認し、必要に応じて事前に了承を得ることが考えられます。
ただし、具体的にどのような社内ルールを設けるのか、今後の投稿方針が変わるのかについては、今回の参考資料では明らかになっていません。
再発防止策が実際の運用にどう反映されるかは、今後の公式発信を確認する必要があります。
まとめ
ギルティ炭酸NOPEの公式Xが削除したのは、公式の顔ロゴ画像と、個人が描いた二次創作イラストを組み合わせて見せる9月18日夜の投稿でした。
問題となったのは、作者が無断使用を禁じる意向を示していた作品を、事前の了承が確認できないまま企業公式の企画に取り入れたと受け止められた点です。
公式アカウントは投稿を削除し、「極めて配慮を欠いた表現」があったとして謝罪。参考資料によると、作者本人にも直接謝罪したとされています。
今回の騒動は、SNSで公開された個人の作品を企業が取り上げる際、引用機能の有無だけでなく、作者の意向や利用の目的を確認することの大切さを示しています。

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